♪Prologue
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文殊仙寺−国東半島を訪ねて(8)
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国東半島のほぼ中央にそびえる文殊山(616m)の山腹の奇峰怪岩に囲まれた仙境秘境の地に、文殊仙寺(もんじゅせんじ)があります。「三人よれば文殊の知恵」で知られる日本三文殊の一つで、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)を本尊に、648年、役小角(えんのおづの)によって開基されました。文殊山に登った役小角は中国五台山を感得し、そこに文殊菩薩の尊像を泰安して文殊仙寺と名付けました。山上には水がなかったので、小角自らノミを岩角に打てば霊泉が湧き出し、文殊智水と名づけたといわれます。遥かに四国・中国地方を展望できる瀬戸内海国立公園の景観と、数多くの重要文化財や天然記念物を有する国東半島随一の古刹(こせつ)は、開山以来1300年の法燈を守り続けています。古来より、宇佐神宮との連繋、神仏習合の形態を保つ山岳修験、六郷満山峰入行の修法を伝承しています。                 (旅した日 2005年06月)
文殊仙寺
奇岩怪峰の下にある文殊仙寺。参道途中にある仁王像や日本一の大きさの宝篋印塔(ほうきょういんとう)12年に一度しか公開されない奥の院の本尊文殊菩薩などがあります。奥の院近くには、山の斜面に並ぶ十六羅漢石仏や飲むと知恵が授かるという智恵の水などもあります。宿坊があり、精進料理、座禅や写経の予約ができます(宿坊:7000円〜)。


参道の石段
石段が300段続く参道は杉などの樹木がうっそうと茂りっています。紅葉の頃はまた違った趣があることでしょう。


石燈篭
文殊仙寺は、大きな石燈籠と苔むした仁王像が出迎えてくれます。石燈籠には、文政二己卯年(1819年)の銘があります。


仁王像と宝篋印塔
文殊仙寺の宝篋印塔(ほうきょういんとう、写真右)は、日本一の大きさを誇り、天保4年(1833年)から7年間をかけ、延べ13,800人で築き上げられたといわれます。

山門
−用語(goo辞書より)−
【役小角〔(えんのおづの)】
 
七、八世紀に大和の葛城山にこもって修行した呪術者。妖言を吐いたとの理由で伊豆に流されたと伝えられる。修験道の開祖と仰がれる。役行者(えんのぎようじや)。役優婆塞(えんのうばそく)。神変大菩薩。山上様。えんのしょうかく。えんのおづぬ。

【文殊菩薩(もんじゅぼさつ)】
 〔仏〕〔文殊は 梵 Majur の音訳「文殊師利」の略〕智慧をつかさどるとされる菩薩。普賢菩薩とともに釈迦に侍す。般若経典で重視される。形像は、智慧の威徳を示す獅子に乗る。中国では五台山をその霊地とし、日本では葛城山を当てる。妙徳。妙吉祥。法王子。文殊師利。文殊。

【宝篋印塔(ほうきょういんとう)
 宝篋印陀羅尼の経文を納めた塔。方形の基礎・塔身・蓋からなり、蓋の上に相輪を立てる。蓋の四隅に隅飾り突起がついているのが特徴。のちには供養塔・墓碑塔にも用いられた。聖塔(しようとう)。
宇佐神宮熊野磨崖仏富貴寺両子寺青宇田画像姫島キツネ踊り旧千燈寺跡
文殊仙寺天念寺と川中不動岩戸寺田染荘長安寺  レポート ・国東六郷満山
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