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岩戸寺−国東半島を訪ねて(10) |
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岩戸寺 |
岩戸寺の本尊は、高さ95.5cmのカヤの一木彫薬師如来像です。六郷満山を開いた仁聞菩薩(にもんぼさつ)による平安時代後期の作と伝えられる千年以上の年月を経た秀逸作品といわれます。 |
寺の入口に立つ一対の仁王像。岩戸寺の仁王像には、文明10年(1478年)の銘があり、銘のある仁王像としてはわが国最古のものであるといわれています。 |
簡素にして茅葺きの屋根が美しい岩戸寺講堂。成仏寺(国東町)と一年交代で行なっている『修正鬼会(しゅじょうおにえ)』の舞台になります。岩戸寺の鬼は講堂を出て、「鬼はよ〜、来世(らいしょ)はよ〜」と叫びながら地区の家々をまわり、ご馳走や酒を振舞われるのだそうです。鬼会は、岩戸寺で1,000年以上続いた行事です。 |
国東塔(くにさきとう)とは、国東半島に数多く見られる納経や生前供養、墓標などの目的で造られた宝塔。岩戸寺の国東塔(写真左)は、弘安6年(1283年)の銘がある高さ3.4mの宝塔です。国東半島に約150基ばかりある中で最古・最優の国東塔であると言われ、国宝に指定されています。国東塔のすぐ上方には、崖を掘り込んで仏棚をにしつらえて、手のひらに乗るぐらいの仏像が置いてありました(写真右)。 |
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