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長安寺−国東半島を訪ねて(12)
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豊後高田市街地から都甲川に沿って十数kmさかのぼると四方絶壁奇勝の屋山(ややま)があります。その中腹にある天台宗金剛山長安寺は、養老年間(717〜724年)に仁聞菩薩(にんもんぼさつ)の開基と伝えられる六郷山中山(なかやま)本寺の一つで、古くは「屋山(ややま)寺」または単に「屋山」と称していました。平安末期、太郎天童子の仏光と共に次第に勢力を増し、鎌倉時代には六郷満山の惣山として満山百余ヶ寺を統括し約一千の僧を統率のもと、鎮護国家の祈願の任に当たっていたといわれます。収蔵庫にある藤原時代の秀作「太郎天像と二童子立像」や「銅板法華経」、それを納める「経筥(きょうばこ)」などが国指定重要文化財になっています。四季折々の花々や紅葉の名所でもあります。                     (旅した日 2005年06月)
長安寺
「太郎天像と二童子立像」や「銅板法華経」などの国指定重要文化財もさることながら、色とりどりの彼岸花を始めとした四季折々の花々と紅葉そして住職が京都で修行したという精進料理が長安寺の名物として親しまれているようです。
古刹(こさつ)ゆえ多くの文人墨客が訪れたのでしょう。境内には、歌碑が置かれています訪れたときは、紫陽花や桔梗が咲いていました。紫の花が似合う寺のようです。
本堂も民家風の佇まいで、かつて六郷満山の惣山として約一千の僧を統率したいかめしい雰囲気はなく、丁度時季の柿若葉が一層雰囲気を和らげていました。


長安寺のホ−ムペ−ジ  太郎天像 二童子立像
宇佐神宮熊野磨崖仏富貴寺両子寺青宇田画像姫島キツネ踊り旧千燈寺跡
文殊仙寺天念寺と川中不動岩戸寺田染荘長安寺  レポート ・国東六郷満山
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