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両子寺−国東半島を訪ねて(4)
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国東郡安岐(あき)町の天台宗別格本山六郷満山総持院・両子寺(ふたごじ)は、国東半島のほぼ中央にそびえる両子山(標高721m)の中腹にあります。六郷満山の中では中山(なかやま)本寺、すなわち山岳修行の根本道場に当たり、特に江戸期より六郷満山の総持院として全山を統括していた古刹(こさつ)です。参道や広い境内には、護摩堂、書院、稲荷堂、大講堂、奥の院などの建物や国東塔、百体観音、仁王像などが配されています。瀬戸内海国立公園内にあり、「全国森林浴の森百選」の指定を受けていて、新緑、紅葉の時季には遠近を問わず、大勢の参拝客で賑わいます。子授けの祈願所、安産・厄除け・交通・家内安全・航海安全など各種祈願・供養が一般、檀信徒を問わず広く門戸を開放し厳修されています。        (旅した日 2005年06月)

両子寺・仁王像
文化11年(1814年)の作と伝えられている参道の仁王像は、国東半島最大の石像仁王です。見事な均整美を保ちながら満身の力をたくわえて、仏法守護の睨(みら)みをきかせています。


護摩堂から見る両子山
護摩堂(写真右側の建物)は、山岳修行の根本道場であり、本尊不動尊をはじめ諸仏(観音菩薩、阿弥陀如来、毘沙門天、歓喜天、など)が祀られています。明治2年(1869年)焼失後、20余年の歳月を費やして原型どうりに再建されました。中央が両子山。

境内風景
奥の院から見る境内の奇岩奇峰(写真上左)。護摩堂から見る書院(写真上右)。護摩堂の石垣(写真下左)。石像十六善神と五重の石像(写真下右)。

奥の院
建物は弘化3年(1846年)旧杵築藩主松平候の寄進によるもので、境内の奥まったところにあります。千手観音立像、両子大権現、宇佐八幡神、仁聞菩薩が祀(まつ)られ、不老長寿と子授け申し子祈願の霊場として広く国内に知られています。


大講堂
明治維新の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で焼失し、平成3年(1994年)再建されたもの。五間四方(10m×10m)で、720本の垂木(たるき)を使用し、屋根は銅板葺釈迦三尊像、天台・伝教両大師像が安置されています。一般に講堂は法を説き論ずる堂として建立されますが、国東半島の場合は、その他に旧正月修正鬼会(しゅじょうおにえ)の道場となります。

【備考】このページの説明は、『両子寺ホームページ』を参考にして書きました。
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文殊仙寺天念寺と川中不動岩戸寺田染荘長安寺  レポート ・国東六郷満山
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