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鎌倉の古寺を訪ねて − 神奈川県鎌倉市
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梅に桜、牡丹に紫陽花や萩、鎌倉の古寺はそんな花々に彩られて綺麗だと聞きます。聞きますと言うのは、鎌倉に行ったことはあるものの、そんな佇まいを味わったことがまだないのです。ダイエット運動も兼ねて、由緒ある綺麗な古寺を訪ね歩く、何と贅沢なことでしょうか。南九州に暮らしていると気軽に訪ねるというわけにはいきません。そうできる方々が羨ましい限りです。今回、11月の初めに、ニ日間かけていくつかの古寺を訪ね歩きました。花の盛りの時季ではありませんでしたし、ガイドブックのなかの紅葉は真っ赤に燃えているものの実際は、色づきを始めたばかりのときでした。それでも、みずみずしい緑の残るなかにいくらか燃え始めている木々もそれなりに風情があります。花の古寺探訪はつぎの機会の楽しみとしてとっておこうと思います。平家追討伝説の宮崎県椎葉村を訪れたのは、わずか3日前のことでした。その秘境の地の印象がまだ覚め遣らないなかでの鎌倉訪問で、また感慨深いものがありました。訪れた古寺の雰囲気を、5つのページに分けてアップロードしました。下のメニューバーで切り替えてご覧下さい。         (旅した日 2004年11月)


写真Phot1 写真Phot2 鎌倉吟行1 鎌倉吟行2 鎌倉吟行3



苔敷きに竜胆遊ぶ海蔵寺


海蔵寺(かいぞうじ)は、一年を通して花に彩られる寺です。ご住職が、四季を通して丹精込めて手入されるのだそうです。繊細で気高い佇まいの境内を拝観料なしで満喫できます。訪れたときには、竜胆(りんどう)が咲き誇っていました。十六の井(洞窟内に16の井戸がある)と呼ばれる不思議な岩窟もあります。



冬の日や笑みの木仏円覚寺


JR北鎌倉駅を下車すればすぐ円覚寺(えんかくじ)。鎌倉五山第二位の臨済宗・円覚寺派総本山です。一歩足を踏み入れると広大な境内に大宇宙が広がる感じです。奥まって進むと素朴な木仏や千両などがあるのも嬉しいです。











千両もありて嬉しや円覚寺


千両を目にすると、早くも年の暮れや正月の到来を予感してしまいます。

時雨きて濡るる草履や東慶寺


東慶寺(とうけいじ)は、JR北鎌倉駅のすぐ近くにあります。今は男僧寺ですが、かつては尼寺として栄え、勅許で縁切寺法を定め、寺内に駆け込んだ女性は3年間修行すれば夫と離縁することができました。そのため「縁切り寺」「駆け込み寺」の俗称で知られています。投げ込んだ草履が門内に入ると駆け込みが成立したと見なされたそうです。参道奥には多くの著名な文人の墓があります。









浄智寺に襟巻買ふや市立ちて


浄智寺(じょうちじ)は、鎌倉五山の第四位の禅寺です。苔むした不揃いな鎌倉石の石段とそれを登りきったところにある中国風鐘楼の山門が印象的です。参道脇では、フリーマーケットが開かれていました。
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