旅行記 | ・知覧(1) − 薩摩の武家屋敷群 |
知覧町は、薩摩半島の南部中央に位置する人口約7500人の町です。鹿児島市から約36kmの距離にあり、南海岸線は約4kmにわたって東シナ海に面しています。北には母ケ岳、後岳などの山々が、中央には平坦な大地が広がっています。町の北寄りを流れる麓川沿いに中心街があり、情緒あふれる町並みが続いています。農業が基幹産業で主要作物は、茶、畜産、園芸等です。中でも「知覧茶」は全国的に知名度の高いブランドを確立しています。 (旅した日 2003年3月) 【武家屋敷群】 −国の重要伝統的建造物群保存地区 − 薩摩藩は、鶴丸城(鹿児島市)を本城とし、領地を外城(とじょう)とよばれる113の行政区画に分けて統治しました。本城近辺に武士団を集結させることなく、領地内に分散して統治に当たらせました。外城における統治の中心地を麓(ふもと)とよびました。知覧の他に、出水市麓地区に薩摩の武家屋敷群が残されています。知覧町の武家屋敷群は、今から350〜250年前の江戸時代中期に形成されたようです。薩摩藩の麓の典型的な造りで、曲折ある道路に沿って石垣と生垣が連なり、優れた景観を形作っています。「我が国にとってその価値は高い」として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。 |
知覧町の位置 |
【町並み】 母ヶ岳の優雅な姿を背景に取り入れ、麓一帯を庭園化した美しい町並みです。昔から「薩摩の小京都」とたたえられてきました。 |
【庭園】 |
西郷恵一郎氏邸庭園 | 平山克己氏邸庭園 | 佐多美舟氏邸庭園 |
佐多民子氏邸庭園 | 佐多直忠氏邸庭園 | 森重堅氏邸庭園 |