レポート  ・水素社会について   
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(1)化石燃料の枯渇 (2)アイスランドと水素バス (3)水素の性質と課題
アイスランドと水素燃料バス − 水素社会について(2)


1.氷と火の国 〜 アイスランド


アイスランド(Iceland )という国をご承知でしょうか? 大西洋の北部中央に浮かび、国土の一部が北極圏にかかっているこの島は、国名が示すように、地表の11%が氷河に覆われた国ですが、暖流であるメキシコ湾流の影響で驚くほど温暖で、冬の平均気温は日本と同じぐらいだそうです。面積は、日本の約 1/4 で、人口28万人のうちの11万人が首都レイキャビックに住んでいます。


このアイルランドは、上昇したマグマがユーラシアプレートと北アメリカプレートに行き分かれる特殊な場所に位置し、『ギャゥ』と呼ばれる地球の裂け目があちこちに見られる国です。そして、氷河を持つと同時に火山活動の盛んな国で、氷と火の国と呼ばれています。


2.地熱利用


アイスランドには、一定周期で温泉が噴水のように吹き上げる間欠泉(かんけつせん)が多く見られ、世界最大規模の露天風呂があることでも知られています。アイスランドは、この豊富な地熱をエネルギー源として活用している自然エネルギー源利用の最先端国であり、電力エネルギーの約15%が地熱発電によってまかなわれているほか、家庭の暖房システムやバナナ栽培などにも地熱が利用されているそうです。


3.水素エネルギーに向けた取り組み


水に存在している水素をエネルギー源とする社会を提言したブラーギ・アルトナルソン(Blagi Arnason )のビジョンを人々は長年嘲笑してきた。今、彼の国アイスランドで最初の試みが始まろうとしている。その次は世界中で行われるのであろうか?


もしアイスランドでうまくいくのなら、他の国でもうまくいくであろう。アイスランドはスタートするのには最適の場所である(ダイムラー社F.Panik)。


                   〜 以上、 二ューズウイーク 2001年4月8日号より


自然エネルギーの利用が盛んなアイスランドでは、さらに水素エネルギー利用に向けた官民一体の国家プロジェクトが世界に先駆けて進行中です。首都レイキャヴィクでは現在、水素燃料電池で走るバスが3台、市内定期バスとして試験運行されています。


乗客定員70人、最高時速80km、1回の水素補充で200 〜 300kmの走行が可能だそうです。2004年4月には、レイキャヴィーク市内に水素ステーションがオープンしました。水素スタンドはシェルの既存のガソリンスタンド内に建設されたもので、ガソリンも水素も入れられる『ガソリン&水素ステーション』だそうです。アイスランドは、2030年までに化石燃料を一切使用しない国造りを目指しています。


【参考サイト】
この記事は、下記のサイトを参考にして書きました。


・アイスランド
  → http://homepage1.nifty.com/s_miyake/iceland/best50/best50.htm
・アイスランドの地熱地帯
  → http://www.iceland-kankobunka.jp/gnrl/info/outline/geothermal_1.htm
・news
  → http://www.iceland-kankobunka.jp/topics/hydrogen-newsweek.htm
・ICELANDia レーベルブログ : 水素バスの走るアイスランド
  → http://icelandia1.exblog.jp/876213
・水素バス
  → http://www.coldnature.is/data/hydrogen/hydrogen.html
・DrivingFuture
  → http://www.drivingfuture.com/fuel/index.html?/fuel/Iceland02/




2006.03.15 
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