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旅行記 ・札幌の歴史的建造物 − 北海道札幌市  2012.07
 
北海道庁旧本庁舎
(国指定重要文化財)
明治21年(1888年)築・レンガ造(北海道大学植物園方向から見る)
かつて北海道庁の本庁舎として建築された煉瓦造りの西洋館。北海道にとって象徴的存在。旧道庁や道庁赤レンガ庁舎、赤レンガなどと呼ばれ親しまれています。館内は北海道開拓関係資料を展示・保存する北海道立文書館等として一般に公開されていますが、一部は隣接する現道庁の会議室として現在でも使用されています(1)
旧札幌農学校演武場(時計台)
(国指定重要文化財)
明治11年(1878年)築・木造
札幌観光の定番、時計台。北海道大学の前身である札幌農学校の校庭のほぼ真ん中に、演武場(屋内体育館)として建てられ、その鐘の音が市民にも親しまれてきました。農学校が現在の北海道大学の位置に移転した後も残され、明治39年(1906)年に現在地に移転され、農学校がこの地にあったことを語る貴重な存在となっています(2)
豊平館
(国指定重要文化財)
明治13年(1880年)築・木造
豊平館は、開拓使直営のホテルとして建てられた開拓使建築の代表的な作品。当初は、現在の札幌市民ホール(中央区北1条西1丁目)の場所に建てられていたのが、昭和33年(1958年)に現在地(中島公園内)に移築されました。白い外壁を群青色が鮮やかに縁どっています。
白い外壁を縁どる群青色が鮮やかです
建物全体はアメリカ風様式を基調としながら、正面玄関の円柱やバルコニーはヨーロッパ風様式、天井の漆喰中心飾りには紅葉や牡丹など日本人好みのモチーフを使っています。明治、大正、昭和と3代にわたり天皇家が訪れた由緒ある建物は、現在まで2万組以上が挙式を挙げた結婚式会場として、広く市民に親しまれています(2)。
開拓使ゆかりの『五稜星』が装飾されています
八窓庵(旧舎那院忘筌)
(国指定重要文化財)
築年は不詳(江戸時代初期)大正8年(1919年)に札幌へ移築・木造
中島公園内の日本庭園に佇むこの茶室は、建築年代は不詳ですが、江戸時代初期の大名で茶人の小堀遠州(1579年〜1647年)が設計したと伝えられています。滋賀県長浜市にあった茶室を購入した札幌の実業家が、大正8年(1919年)に札幌に移築し、その際に新たに三分庵などの茶室が付設され、現在の姿になっています(2)
『関守石』が置かれています
関守石(せきもりいし) 茶庭や露地の飛び石や延段の岐路に置かれている石で、シュロ縄やワラビ縄で十文字に結んである小石のことです。茶道の作法では、この石が置かれた場合、『これより先に入ることはご遠慮されたし』の意味があり、関守の役をもたせたためにこの名があります。止め石、留め石、関石、極石、踏止石とも呼ばれます。
紅葉が始まる頃に『日本庭園爽秋茶会』が開催されるそうです
 
札幌市資料館(旧札幌控訴院)
(札幌景観資産・国登録有形文化財)
大正15年(1926年)築・レンガ造・石造・鉄筋コンクリート
大通公園の西端に位置する建物。札幌控訴院(のちの札幌高等裁判所)として建てられましたが、昭和48年(1973年)裁判所移転にともなって札幌市資料館となり、司法や街づくりの歴史の展示、ギャラリースペースなどが広く親しまれています。重厚感を持たせるために外壁には軟石とれんがを組み合わせた組積造が用いられています。
 
『法の女神テミス』と『天秤と剣』のレリーフ
女神テミス像 正面玄関の上部には目隠しをしたギリシャ神話の『法の女神テミス像』、左右には『天秤と剣』のレリーフがあります。女神テミス像が目隠しをしているのは、貧富の差や権力などにとらわれない法の前の平等を示しているからです(2)
重厚感のある外観
北海道知事公館(旧三井クラブ)
(国登録有形文化財)
昭和11年(1936年)築・鉄筋コンクリート造・木造
三井合名会社の別邸として建てられたもので、昭和28年(1953年)から知事公館として使用されています。緑豊かな庭園は静かに散策を楽しめる札幌都心部のオアシスとして市民に利用されているほか、館内の見学も可能です。建物は平成11年(1999年)10月に 文化財保護法に基づく登録有形文化財に登録されました。more
清華亭
(札幌市指定有形文化財)
明治13年(1880年)築・木造
札幌の最初の公園であった偕楽園に、開拓使の貴賓接待所として建てられました。開拓使長官黒田清隆が『水木清華亭(みずきせいかてい)』と名付け、明治天皇行幸の際に休憩された由緒ある建物です。外観は洋風な印象でありながら、内部は和洋折衷様式となっています(2)
内部は和洋折衷様式となっています
明治19年(1886年)の道庁設置とともに民間に払い下げられましたが、その後、北海道史研究家らによって組織された保存会の所有を経て、昭和8年(1933年)、札幌市へ寄付されました。また、偕楽園は開拓判官岩村通俊によってつくられたもので、園内には農業官園などが設けられ、北海道の産業振興に大きな役割を果たしました(2)
yahやはり、開拓使ゆかりの『五稜星』が装飾されています
 
旧永山武四郎邸
(北海道指定有形文化財)
明治10年(1877年)年代前半築・木造
北海道の開拓に情熱を傾け、『屯田兵の父』と呼ばれた第2代北海道庁長官の永山武四郎(1837年〜1904年)が、明治10年(1877年)年代前半、屯田事務局長時代に建てた私邸です。昭和60(1985)年に札幌市へ寄贈され、建物を含めた一帯が『永山記念公園』として整備されています。more
カトリック北一条教会
(札幌景観資産)
聖堂/大正5年(1916年)築・木造一部石造
明治14年(1881年)、植物採集家としても知られるフォリー神父によって札幌にカトリックの布教が始められましたが、この聖堂は、その後ラフォン神父によって建設されたと伝えられています。木造一部石造りの聖堂の外観は、中世ヨーロッパの教会の雰囲気を漂わせるロマネスク風となっています(2)
司祭館カテドラルホール/明治31年(1898年)・石造
札幌軟石を使用した石造の壁に、瓦屋根を組み合わせたユニークな建物で、質素ながらも力強さを感じさせる寄棟2階建てのシンプルな外観は、ほぼ当時のまで明治の歴史を今に伝えています。創建当初は、1階が司祭住宅、2階が会堂として建てられ、現在は教会のホールとして活用されています(2)
北海道大学古河記念講堂(旧東北帝国大学農科大学林学科教室)
(国登録有形文化財)
明治42年(1909年)・木造
明治40年(1907年)、札幌農学校は東北帝国大学農科大学に改組され、この建物や予科講堂、畜産学教室などが新築されました。これらの建物は、古河家の寄付で建築されたものでした。左右の翼屋にマンサード屋根(腰折れ寄棟屋根)を架け、玄関ポーチを中心に左右対称のデザインとなっています。
北海道大学旧札幌農学校昆虫及養蚕学教室
(国登録有形文化財)
明治34年(1901年)・木造
旧札幌農学校キャンパス内の東南端に位置していたT字型平面を持つ木造平屋建の建物。漆喰塗大壁造で、上げ下げ硝子窓が左右対称に配されています。ピラスターとペディメントで構成される正面中央部が、寄棟屋根の両翼部と対照的に正面性を強調しています(3)。 
北海道大学農学部(旧東北帝国大学農科大学)第二農場
(国指定重要文化財)
明治9年(1876年)〜大正元(1912年)築・木造・石造・レンガ造 
明治9年(1876年)に札幌農学校の教頭に迎えられたクラーク博士は、実践を中心とした農業教育を提唱し、当時の『札幌官園』の土地一帯を移管、実践農場としての利用が開始されました。園内は、農業教育の研究を行う『第1農場』と、畜産の経営を実践する『第2農場』の2つの区域に分けられました。第2農場は、それまで日本人になじみの無かった酪農・畜産経営を実践できる実習施設として機能しました。more
 
琴似屯田兵村兵屋跡
(国指定史跡札幌市指定有形文化財)
明治7年(1874年)・木造 
北海道には、明治8年(1874年)から同32年(1898年)の25年間にわたって、37の屯田兵村がつくられ、家族を合わせて約4万人が入植しましたが、琴似はその最初でした。明治7年と同8年にかけて、当時の青森県、酒田県、宮城県、そして道内内より合計 198戸、家族を合わせて男女 965人が琴似兵村に入植しました。後の兵村づくりや実際の開拓に当たっては、琴似の経験が大いに生かされました。琴似は、いわゆる『屯田兵発祥の地』です。more
 
琴似屯田兵屋
(北海道指定有形文化財)
明治7年(1874年)・木造 
琴似神社の境内に保存されているこの屯田兵屋は、開拓使時代(明治2年〜明治15年)初期の集団兵屋の一戸で、一部が修復されていますが建築当時そのままの姿です。間取りは8畳と6畳の2部屋。内部に陳列されているものも、屯田兵に与えられた給与品などが多く、当時の生活や開拓の苦労が偲ばれます。more
日本食品製造合資会社旧工場
(札幌景観資産)
昭和4年(1929年)築・レンガ造 
JR琴似駅の北出口を出るとすぐ目に入る建物。日本で初めて、スイートコーン缶詰などの野菜缶詰を製造する工場として建てられました。会社の創業者がアメリカに留学した際、カリフォルニア州サクラメントにある缶詰工場の造形に魅せられ、帰国後それらをモデルに工場を建設しました。重厚なレンガ造りとノコギリ歯のような屋根が特徴(2)
新琴似屯田兵中隊本部
(札幌市指定有形文化財)
明治19年(1886年)・木造 
JR新琴似駅の程近くに残るこの建物は、明治20年(1887年)九州各地の士族146戸の入植により発足した新琴似兵村の本部として、明治19年に建てられました。明治36年の屯田兵役解除後、兵村自治機関である兵村会の共有財産となり、以後、町内会・産業組合・集会所などに利用され、昭和40(1965)年、札幌市に寄付されました。創建時の姿に復元された現在は、屯田兵に関する資料が保存・展示されています。more
北海道大学農学部植物園・博物館
(国指定重要文化財)
門衛所(国指定重要文化財)/明治44年(1911年)築・木造
札幌駅から徒歩で約10分、ビルの建ち並ぶ街の中心部にある緑のオアシス『北海道大学植物園』(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園)は、日本最初の近代的植物園として、明治19年(1886年)に開園しました。約4,000種の植物が生育する園内では、博物館やバチェラー記念館、宮部金吾記念館など、札幌の歴史を物語る貴重な建築物を見ることができます。more
博物館本館(国指定重要文化財)/明治15年(1882年)築・木造
(1)北海道庁旧本庁舎 − Wikipedia
(2)札幌の歴史的建造物を旅する「れきけん×ぽろたび」/札幌市公式ホームページ
(3)北海道大学旧札幌農学校昆虫及養蚕学教室/Weblio辞書
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