熊本県水俣市にある福田農場(湯の児スペイン村)にパエリアを食べに行きました。パエリア(バレンシア語: paella)は、スペインのバレンシア地方発祥の米料理で、紀元9世紀以後、イベリア半島(スペインおよびポルトガルのある半島)のムスリム(イスラム教を信仰する人びと)の間で作られてきたといわれる、ピラフと同様に歴史の古い料理だそうです。
パエリアという言葉は、元々はバレンシア語でフライパンを意味する言葉で、調理器具であるフライパンの名前が料理名になったわけです。パエジェーラと呼ばれる専用のパエリア鍋(両側に取っ手のある平底の浅くて丸いフライパン)で調理します。
野菜、魚介類、肉などの具材をたっぷりと入れて炒め、それにジャバニカ米、水、黄色の着色料としてサフラン(アヤメ科の多年草であるサフランのめしべを乾燥させた香辛料)を加えて炊き上げます。
本場のバレンシアでは汁気が残ったり、米が柔らかくなりすぎたものはうまく炊けていないものとされ、一方、バルセロナを中心とするカタルーニャ地方などでは、汁気を飛ばし過ぎないパエリアが一般的だそうです。
鍋の底には、ソカラ (socarrat) と呼ばれるお焦げが出来るようにします。福田農場のパエリアについては、「地元産のお米とたっぷりの魚介類を水俣サフランを効かせたスープで炊き上げました」とパンフレットに説明があります。
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