♪アルハンブラの想い出
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湯の児スペイン村 − 熊本県水俣市
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九州新幹線が部分開業して間もない3月の下旬に水俣市の湯の児(ゆのこ)を訪れました。国道3号を水俣市街から北西に外れて進むと、じきに不知火(しらぬひ)海(八代海)に臨む岬のような海岸線に出ます。この海岸線は、桜の名所で、岬を半周するように満開のソメイ吉野のトンネルを抜けると、眼下にリアス式の入江が広がり、海と空は、あくまで青く澄んでいます。海沿いには、10数軒の温泉旅館が立ち並ぶ温泉街があって、海へと続く大洞窟温泉や絶景の露天風呂、新鮮な海の幸を食材にした料理などを売りにしています。また、4〜11月にかけて行われる太刀魚釣りは湯の児名物の一つです。観光案内では不知火海のことを九州の地中海と呼んでいます。だいぶん大げさでが、でも海を遠望する高台にはスペイン村と称する農場があって、ちょっとした南欧の雰囲気が味わえるのです。                (旅した日 2004年03月)
湯の児

大ウミガメが荒波で傷ついた体をお湯で癒(いや)していたのが湯の児温泉の始まりとされています。昭和30年(1955)頃までは、九州でも有数の温泉地だったようです。しかし、水俣病の影響で観光客に敬遠された時期があって、昭和40年(1965)半ば頃からのリゾート開発の波に取り残されました。そのおかげで湯の児には、手つかずの自然が残されています。公害の経験を踏まえた環境保護の取り組みが注目を浴び、ここ数年、環境学習で水俣市を訪れる修学旅行生が増えているそうです。そして、環境学習に美しい自然を取り入れる取り組みも検討されているようです。写真の左に突き出ているのが、謎の海賊船どんがばちょ号の浮かぶ「湯の児フィッシングパーク」。写真の右側中央に白い建物が建っている付近が温泉街。

湯の児スペイン村(福田農場)

高台に着くと、突然、とんがり屋根の建物、オレンジ色の瓦、白い壁、石畳など異国情緒あふれる風景が目に飛び込んできます。紺碧の海と青空、そして、やわらかく降りそそぐ春の陽光、とても開放的な雰囲気の中で桜が満開です。ここ「湯の児スペイン村福田農場ワイナリー」では、潮風が育てた日本一の甘夏や甘味豊かな柑橘類を栽培し、ワイン、地ビール、ジュース、ジャム、お菓子などを製造販売しています。写真上と写真下左は、不知火海でとれたての魚介類を活かしたスペイン料理レストラン「バレンシア館」。写真下右は、スペイン産のワインや民芸品、かわいい小物などが販売されている輸入雑貨「パテオ館」。

地ビール館
写真上左と写真上右は、地ビール館。写真下は、地ビール館と「スペイン館」前の広場から眺める八代海。




〔備考〕

・「湯の児スペイン村福田農場ワイナリー」のホームページアドレス
   → http://www.fukuda-farm.co.jp/
・湯の児温泉・ゆのこおんせん(熊本県)/イサイズじゃらんほっこり温泉案内所 
   
→ http://www.jalan.net/onsen/OSN_50432.html


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