♪想い出
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旅行記 ・バレンシアの町並み − スペイン(8) 2011.07
 バレンシア
 大聖堂(カテドラル)などが面しているレイナ広場
   
           バレンシア

   
バレンシア(Valencia)は、バレンシア州の州都で、バレンシア県の県都。人口は約80万人でスペイン第3位(バレンシア都市圏の人口は173万人)。スペイン第2位の都市バルセリナから西へ高速列車サービス・ユーロメッドで約2時間30分のところにあります。地中海に面し、温暖な地中海性気候で雨量も少ない都市。バレンシアの著名なものといえば、毎年3月に開催される火祭りが知られています。食べ物では『パエリア』発祥の地です。観光地としては世界遺産に登録されているラ・ロンハや国立陶器博物館、大聖堂(カテドラル)などがあります。
  
  
ラ・ロンハ
(世界遺産)
ゴシック様式の正面玄関の上部
『商業広場』31番地にあります
  ラ・ロンハ
ラ・ロンハは、正式には、ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ(『絹の商品取引所』という意味)といいます。15世紀後半に建てられた商品取引所で、1482年から1498年に建造され、1548年に建物全体が完成しました。一種の古城を思わせる雰囲気を持っており、当時のバレンシアの経済力の大きさを偲ばせる建造物となっています。機能的・実利的な側面を失うことなく、その象徴的な特色をよく保持していて、1996年にユネスコの世界遺産に登録されました。建物外観は、28個のゴシック様式のガーゴイル(怪物をかたどった彫刻)が、特徴的な要素の一つを形成していて、屋根からの雨水を吐き出すための排水口のそれらの装飾は、想像上の動物や怪物、人物などを表しています。
外観(左写真、写真はWikipediaより)。正面玄関上部の彫刻(右写真)  
壁に飾られた彫刻
内部の灯りを淡く映す飾り窓(左写真)。雨水を吐き出す排水口の装飾は想像上の動物(右写真) 
 教会や宮殿を思わせる入口の装飾
 15世紀末以来人々の行き来を見続けてきた建物の外壁面
 
バレンシア大聖堂(カテドラル)
ミゲレテの塔(正面左)と大聖堂(正面右)(レイナ広場から見る)
ミゲレテの塔(左)と大聖堂(右)
内部にある美術館には、イエス・キリストが最後の晩餐で使ったと言われる聖杯が収められています。大聖堂(カテドラル)の八角柱の形をして特徴的な鐘楼は、『ミゲレテ』と呼ばれ、高さ50.85m、その外周は高さと同じ長さがあると言われています。内部は、207段の階段を上がればバレンシアの町を一望できる展望台となっています。
  バレンシア大聖堂(カテドラル)
バレンシアの大聖堂(カテドラル)は、その昔、ローマ時代の遺跡、さらにイスラム教徒のモスクがあった場所に1262年から1426年、実に150年以上の歳月をかけて建築されたゴシック様式の大聖堂です。その後増改築が行われ、主様式であるゴシックの上にバロック等様々な様式スタイルが重なり合っています。
ミゲレテの塔
バロック様式の正面ファサード上部
特徴的な大聖堂(カテドラル)の多角形の屋根(写真正面)
大聖堂(カテドラル)の内部
多角形の屋根
その後スペイン内を転々とした後バレンシアに持ち込まれたと伝えられいます。直径9cmの半球状、高さ17cm。暗赤色のメノウでできています。1960年にスペインの考古学者は、紀元前4世紀から1世紀にエジプトかパレスチナで作られたもので、時代的に合うと主張しました(Wikipediaより)。
聖杯 
聖杯 (せいはい)は、キリスト教の聖遺物のひとつで、最後の晩餐に使われたとされる杯のことです。バレンシア大聖堂にあるこの聖杯(写真下)は、イエスの弟子ペトロがローマに持込みますが、弾圧の危険によりいったんピレネーに難を逃れました。
最後の晩餐で使われたと伝えられる聖杯 
大聖堂(カテドラル)の内部・祭壇
ビルヘン広場 
大聖堂(カテドラル)をはさんでレイナ広場と反対側にあるビルヘン広場
ビルヘン広場からセラノスの塔へ(左)。オレンジの木の植え込みが(右) 
 
セラノスの塔
セラノスの塔を入った広場くつろぐ市民
門の前でツアーバスが待っています。
世界遺産ラ・ロンハ前でツアーバスを下り、ラ・ロンハ(今回は外観見学のみ)、中央市場を見学後旧市街地を通って、カテドラルを見学後、ビルヘン広場を通って、このセラノスの塔まで歩きます。バスは、先回りしてこのセラノスの門の前で待機しています。
中世時代、バレンシアの町は防壁に囲まれていました。このセラノスの門は1391年に建てられたゴシック様式の要塞門です。当時は町への入口門でした。牢獄として使われたこともあったそうです。有名な祭りであるバレンシア火祭りの開幕宣言はここを舞台に行われます。
門越しに見る風景
表からみたセラノスの塔。はためいているのはバレンシア州旗
 
 中央市場
市場とは思えないモダンな建物の中央市場
果物だけでなく、魚介類、肉類、チーズ、お菓子、スパイスなどあらゆる食料品が売られています。
たくさんの客で賑わう中央市場
ガラスドームから降りそそぐ自然光の下で、野菜、果物、魚介類、肉類、チーズ、パン、お菓子、スパイスなどなど、数百ものブースが小売りをしています。オレンジやサクランボ、桃などいろいろな果物が美味しそうでした。買って帰りたかったですが、果物類は国内持込が出来ないのが残念でした。
世界遺産のラ・ロンハの目の前のあるのが中央市場。面積8000m2というヨーロッパでも有数の広さを誇る市場はきれいなことでも知られています。20世紀初めに建てられたというモダニズム様式の建物は市場だとは思えないほどの美しさで、内部はガラスドーム型になっています。
100%生ジュースも売っていました。
なんと種類の豊富な果物でしょう。スイカを計量中の女性
 
 芸術科学都市
ソフィア王妃芸術宮殿
ソフィア王妃芸術宮殿
ソフィア王妃芸術宮殿(オペラハウスおよび劇場)レミスフェリック(IMAXシアター、プラネタリウム、レザリアム)ルンブラクレ(散策路やバレンシア固有の植物種の植えられた庭園、オノ・ヨーコらの彫刻のある彫刻庭園の)フェリペ王子科学博物館、オセアノグラフィック(ヨーロッパ最大の水族館)の5つの建設群が連なっています。
芸術科学都市は、科学教育と芸術のための施設の複合体で、バレンシアの新しい名所になっています。1957年に大洪水を起こしたため付け替えられ1980年に公園となったトゥリア川の旧川床に、5つの印象的な現代建築群が連なって建造されています。設計者はバレンシア生まれの建築家・構造技術者サンティアゴ・カラトラバと、マドリード生まれのメキシコの建築家フェリックス・キャンデラ。1996年に建設が始まり、2005年に完成しました。
レミスフェリック
 
ユーロメット
バルセロナからバレンシアに到着したユーロメット
ユーロメッド(Euromed)は、スペインの国営鉄道会社レンフェ(Renfe)が運行する高速列車サービスで、スペイン第2の都市バルセロナと地中海沿岸のバレンシアを経てアリカンテまでの523kmを結んでいます。
【参考サイト】
このページを作成するに当たり、フリー百科事典 Wikipediaのバレンシア、ラ・ロンハ、聖杯、芸術科学都市、ユーロメッドの各ページを参考にしました。

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