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『金子みすゞ全集』
JULA出版局発行/1984年8月第1版/¥8,544
みすゞが自ら命を絶つ半年前の昭和4年の秋に清書を終えた三冊の遺稿集は、小型手帳の紙質見本に書かれたもので、表紙は濃い茶系の模造皮でできていたそうです。そして、三冊にはそれぞれ扉に『美しい町』『空のかあさま』『さみしい王女』と題が書かれてあったそうです。この三冊の童謡集には、512編の作品が書かれてありました。この三冊の遺稿集に、矢崎節夫氏がまとめた「金子みすゞノート」を加えて『金子みすゞ全集』が刊行されました。全集T・『美しい町』大正12年〜大正13年までの172編/全集U・『空のかあさま』大正13年〜大正14年までの178編/全集V・『さみしい王女』大正15年〜昭和3年頃までの162編。
『金子みすゞの生涯』
矢崎節夫著/JULA出版局発行/1993年2月第1版/¥3,398
みすゞの遺稿を発見し、再び世に出した著者矢崎節夫氏が語るみすゞの生涯。みすゞを知る人たちの証言が盛り込まれ、短い生命を作品に凝縮して逝った詩人への想いがあふれています。第1章◎少女・テル/第2章◎女学校時代/第3章◎みすゞ誕生/第4章◎さみしい王女。
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