旅行記  ・金子みすゞを訪ねて(2)−長門市仙崎   



金子みすゞを訪ねて(1) 金子みすゞを訪ねて(2) 金子みすゞを訪ねて(3)



 1月のある土曜日。朝起きて窓を開けると天気が良いです。風に吹かれて、山口県長門(ながと)市の仙崎に衝動お出かけしてきました。ずーっと行きたいと思い続けてきた、童謡詩人『金子みすゞ』の生まれ育った町です。行きは、下関から山陰本線で、各駅停車のヂィーゼル・ワンマンカーを乗り継いで、帰りは、JR美祢(みね)線の、これも各駅停車のワンマンカーで山陽本線の厚狭(あさ)駅に出ました。行きも帰りもおおよそ2時間程度の行程です。仙崎駅に着くと、駅がそのまま「みすゞ館」です。数名の観光客が館内を見学している程度で、仙崎の町は静かなたたずまいのままでした。片手にカメラを、背中にリックを背負って、2時間程度歩いて、「金子みすゞ」生まれ暮らした町〜仙崎の雰囲気にふれることのできた小旅行でした。                     (旅した日 2004年1月)

仙崎駅と「みすゞ館」JR仙崎駅(写真左)と構内に設置された「みすゞ館」(写真右)。入場料は¥100。
詩碑と胸像とモニュメント

  
この『大漁』という詩は、雑誌『童謡』に応募して西条八十に認められたみすゞの出世作です。大漁で良かった良かったと言っていますが、視点は人間中心の視点からどんでん返し。みすゞの生き物に対する深い優しさが鮮烈に伝わってきます。
  
青海島シーサイドシーサイドスクエアにある『大漁』の詩碑とみすゞの胸像(写真上左・右)。 JR仙崎駅正面から真直ぐの通りが「みすゞ通り」(写真下左)です。「モニュメント」(写真下中)と「みすゞ時計」(写真下右)
  
軒先に吊るされた童謡詩
町のあちこちに、みすゞの誌碑があり、「みすゞ通り」に面した多くの家々では、軒先や玄関に、みすゞの詩が吊り下げてあります。町を歩くことで、みすゞのたくさんの詩にふれることができます。旅館や食堂など、「みすゞ」の名にちなんだ屋号をたくさん見かけました。
  
郵便局の『みすゞのメロディーボックス』 郵便局に植えられた『椿の木』
詩碑「私と小鳥と鈴と」
仙崎小・詩碑「私と小鳥と鈴と」(写真左)。遍照寺(写真中)と境内にあるみすゞの墓所(写真右)
   
【備考】
詩の出典は、『金子みすゞ全集』(JULA出版局)。
〔出典の詳細〕
(1)極樂寺−全集・V「さみしい王女」P185/(2)祇園(ぎおん)社−全集・V「さみしい王女」P189
(3)郵便局の椿−全集・T「美しい町」P79/(4)私と小鳥と鈴と−全集・V「さみしい王女」P145
詩は、金子みすゞ著作保存会の了承を得て掲載しています。転載する場合は「金子みすゞ著作保存会」の許可を得て下さい。
〒171-0033 東京都豊島区高田3-3-22JULA(ジュラ)出版局内 TEL 03-3200-7795 FAX 03-3200-7728
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