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旅行記 ・若桜民工芸館 − 鳥取県八頭郡若桜町 2018.09
 わかさみんこうげいかん
若桜民工芸館
若桜民工芸館
鳥取から姫路に抜ける
国道29号沿いにあった宿場町・若桜宿(わかさしゅく、現在の鳥取県八頭郡若桜町)は
中世、若桜鬼ヶ城の城下町として整備され、
若桜民工芸館(入口)
江戸時代以降は、鳥取と
姫路を結ぶ若桜街道と伊勢街道(日本の各方面から伊勢神宮への参拝道として整備された
街道のこと)の宿場町、商業都市として発展しました。
土鈴展示スペース
その若桜宿のカリヤ(仮屋)通りに
ある若桜民工芸館は、土鈴や絵馬をはじめとする民工芸品を全国から集めて展示している施設で、
若桜町が古民家を改修して平成27年(2015年)8月にオープンしました。
土鈴の展示
改修したのは、林業で財を成した
旧家が約100年前の1919年(大正8年)に建てた古民家(旧中尾邸)。中庭になっている
日本庭園を含む敷地面積は約460平方メートルあります。
中庭(日本庭園)
土間を展示用、
和室の一部を休憩用スペースにしてあるほか、2棟ある蔵を展示スペース
兼収蔵庫として使えるようにしてあります。
中庭(日本庭園)
地元に伝わる
因州若桜焼
(いんしゅうわかさやき)で土鈴が作られていることもあり、
民工芸品に焦点を当てた展示が行われています。
蔵(展示スペース兼収蔵庫)
現在は、京都府の土鈴コレクターや
岐阜県郡上市の日本土鈴館から寄贈された約4千点の土鈴のうちの
3千点のほか絵馬600点などが展示されいます。
土鈴十二支(大坪英治)
また、因州若桜焼の
伝統工芸士・大坪英治さんの土鈴十二支や若桜町の和紙人形作家・大野かつさん(1909〜2007年)
が和紙人形で再現した若桜神社大祭行列が展示されています。
土鈴十二支(大坪英治)
若桜神社は約350年前の万治2年(1656年)
鳥取藩主池田光仲公より三面の能面を寄進頂き御幸祭が許されたといわれます。この当時
御幸祭が執行出来たのは県下でも数社にすぎなかったといわれます。
若桜神社大祭・御幸祭和紙人形(大野かつ)
平成4年(1992年)ごろ和紙人形に
取り組んでいた大野かつさん(当時84歳)は『人形で江戸時代の祭りを再現しよう』と思い立ちます。
若桜神社に残されている記録から、行列人数、配置等を確認しました。
若桜神社大祭・御幸祭和紙人形(大野かつ)
そして、160体の和紙人形を1年がかりで完成させました。
若桜町社会福祉協議会に寄贈され、ロビーにガラスケースに入れて展示されていましたが、
若桜民工芸館の開館により当館に移されて展示されることになりました。
夫婦干支土鈴
 そのほか、夫婦干支土鈴(上の写真)や
鬼土鈴(下の写真)が置かれていました。干支土鈴の丑は、菅原道真公の天神丑を
かたどったもので、また寅だけは子供を連れた夫婦土鈴でした。
鬼土鈴 
 
   若桜鉄道  若桜宿
   
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