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旅行記 ・棚田と民家の風景 − 兵庫県佐用郡佐用町 2018.09
おつおおきだにのたなだ 
乙大木谷の棚田
乙大木谷の棚田
兵庫県佐用郡佐用町(さようちょう)は、兵庫県の南西部に位置する町で、2005年(平成17年)10月1日、佐用郡の佐用町・上月町・南光町・三日月町が合併し、新たに佐用町として発足しました。人口1万6千人余り(2018年10月1日現在の推定人口)。出雲街道と因幡街道の交わる位置にあり、千種川水系の佐用川沿いの盆地に町が形成されています。
乙大木谷の棚田
佐用町域内の8割は山林が占めます。しばしば時代劇のロケ地にもなっている赤茶色の土蔵と川屋敷が建ち並ぶ『川端風景』や宮本武蔵最初の決闘の地で有名な旧宿場町・平福(ひらふく)があることで知られています。そして、佐用町の棚田といえば、乙大木谷(おつおおきだに)の棚田が知られています。
乙大木谷の棚田
乙大木谷の棚田を見学して、JR西日本・因美線の美作滝尾駅(岡山県津山市)に向かうのに使ったのが佐用町内を走る県道 524号才金宗行線(総延長: 9.7km)。丁度これから稲刈りという時期で、乙大木谷の棚田や県道沿線の田んぼが黄金色に輝き、美しい農村の風景を見せていました。
乙大木谷の民家
 かばさかとうげ
 樺坂峠
樺坂峠
旧上月町桜山と佐用町大木谷をつなぐ峠が樺坂峠(かばさかとうげ)です。この峠の近くには、六人塚という塚があるそうです。寛文元年(1661年)に隠田(おんでん)の罪により、豪農井原与右衛門一家(13歳の子どもを含む親子六人)が斬首刑に処せられ、この悲惨を悼んで供養のために立てられたものだそうです。
樺坂峠から見る民家(大木谷方面)
 桜山の棚田 
桜山の棚田
旧上月町桜山地区に差し掛かると、大きくはないですが、きれいに整った棚田がありました(写真上)。小さな集落ですが、小学生がいるのですね。上月(こうづき)小学校のスクールバスのバス停がありました。上月小学校は3つの小学校が統合され、平成27年(2015年)4月より新たにスタートした小学校だそうです。
桜山のスクールバス停
 民家の風景
県道沿いの民家(佐用町才金)
桜山には昭和初期まで操業を続けた銅山(桜山銅山)があって、そこから流出する鉱毒の河川汚染、製錬の際の煙害による樹林枯れ、作物の生育被害など、桜山の南部にあった才金の金子集落は被害をもろに受けたそうですが、現在の風景からはそれを知ることができません。県道沿いは日本の農村の美しい原風景を見せているのみです。
県道沿いの民家(佐用町才金)
 
  ⇒ 平福  宮本武蔵初決闘の地
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