♪ノクターン嬰ハ短調(ショパン)
Classic MIDI album
ノイシュヴァンシュタイン城 − ドイツ
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ドイツロマンチック街道観光のフィナーレを飾るノイシュヴァンシュタイン(Neuschwanstein)城は、ウォルト・ディズニーのシンデレラ城のモデルにもなっているメルヘンチックで美しい城です。1869年(明治2年)に着工し、17年の歳月と、バイエルンの財政をも揺るがす巨額の費用をつぎ込み、狂気の沙汰と国民から冷ややかな目で見られながら建てられた白亜の城も、3分の2が未完成のままで、城を建てたルードヴィッヒ二世は結婚もせず、謎の死で孤独な41才の生涯を終えました。ルードヴィッヒ二世自身、この城に滞在したのは、わずかに172日間の短い期間だったと言われています。120年近く後の今日、皮肉なことに、ノイシュヴァンシュタイン城は、年間130万人の観光客を集めるバイエルン州最大のドル箱になっています。 (旅した日 2004年04月)       
ノイシュヴァンシュタイン城
シュヴァンガウ(Schwangau)の農村を背景にしたノイシュヴァンシュタイン城(写真上段)。城への登山口にあるホテル&レストラン(シュロス・イェーガーハウス)からのノイシュヴァンシュタイン城の遠望(写真下段右)。
合理的な受け入れ



予約とデジタル受付

日に何千人も訪れる観光客の受け入れは、完全予約制になっています。城への入場は、バーコードの付いた切符(写真上)で管理されています。長い列に並んで長時間待つ必要がない代わりに遅刻したら入場できません。城の入口門を入った広場に、ちょうど飛行機の搭乗口のような改札口があります。入場時間になると表示板(写真右)にツアー番号が表示され、一人ずつ入場します。いかにもドイツらしい合理的な受け入れです。
ホーエンシュヴァンガウ城
ホーエンシュヴァンガウ城
上の写真は、ルードヴィッヒ二世が青年時代に父から継いだ城。ルードヴィッヒは、その生涯の大半をこの城で過ごしました。城中には、いたるところに中世の伝説の世界やドイツの歴史を描いた壁画があり、ルートヴィッヒに少なからず影響を及ぼしたといわれ、中世騎士道への憧れを持ち始め、若き王子は、ロマンチックなものへの傾倒を強くし、高貴なものへの愛に目覚めていきます。


写真上
ノイシュヴァンシュタイン城付近から見たホーエンシュヴァンガウ城。


写真左
登山口のホテル付近から見上げるホーエンシュヴァンガウ城。
ホーエンシュヴァンガウ城は、ホテルやレストラン、駐車場などがあつまったノイシュヴァンシュタイン城への登山口にあります。登山口からノイシュヴァンシュタイン城までは徒歩で30分ほどかかります。二頭立ての馬車も利用できます。登りの馬車は、引っ張るのが重そうで、料金が下りの二倍です(下の写真の上段左)。駐車場から見るホテルやレストラン。アルプスの麓とあって背後の山には雪が残っています(同上段右)。ホテルやレストランの雰囲気(同下段左)。



 レポート ・ノイシュヴァンシュタイン城物語

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