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黒川温泉 |
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こうの湯 |
阿蘇山の北に位置する熊本県阿蘇郡南小国町にある黒川温泉。田の原川の緑ゆたかな渓谷の両側に和風旅館30軒が建ち並びます。「黒川温泉一旅館」という言葉があって、黒川温泉郷では、30軒の宿と里山の風景すべてを「一つの旅館」として考えているそうです。今、「緑陰に抱かれて」という言葉がピッタリの黒川温泉郷です。 |
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湯本荘 |
旅館組合の主導で歓楽的要素や派手な看板を廃して統一的な町並みを形成する方策を採っているため、落ち着いた雰囲気を見せる。全国屈指の人気温泉地として知られ、2009年版ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで、温泉地としては異例の二つ星で掲載された。 |
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ふもと旅館 |
黒川温泉の取組みの歴史(ウィキペディアより引用) 黒川温泉は、もともと阿蘇外輪山に位置する山あいのひなびた湯治場であり、旅館の経営体も20数軒で農家兼業が多かった。1964年に南小国温泉の一部として国民保養温泉地に指定され、かつやまなみハイウェイが開通したことで一時的に盛り上がりを見せた。 |
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新明館 |
農業など異業種からの参入も含めて、現在も営業している旅館のいくつかがこの前後に開業した。しかし、休日以外は客足は伸びず、温泉地でありながら湯を楽しむ客よりも宴会客中心の状況が続いた。さらに、ブームは数年しか続かず、増築をした旅館の多くは多額の借金をかかえ混迷が続いた。 |
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新明館 |
そんな時代でも1軒だけ客足の絶えない宿があったが、それが黒川温泉の父ともいわれる後藤哲也の経営する新明館であり、現在の黒川温泉の骨子となっている宿泊施設である。当時24歳の後藤は裏山にノミ1本で洞窟を掘り始めた。「風呂に魅力がなければ客は来ない」と考えていた。 |
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ふじ屋 |
後藤は3年半の歳月をかけ、間口2m、奥行き30mの洞窟を完成させ、そこへ温泉を引き洞窟風呂として客に提供した。さらに、後藤は裏山から何の変哲もない多くの雑木を運び入れ、あるがままの自然を感じさせる露天風呂を造った。他の旅館の経営者が後藤の教えに倣って露天風呂を造ってみたところ、噂を聞いた女性客が続々と訪れだした。 |
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ふじ屋(右手)と共同浴場「穴湯」(左手) |
そのため、後藤を奇人変人扱いし白眼視していた他の経営者たちも彼を師匠と仰ぎ、そのノウハウを請い、実践に移した。後藤のテーマはただひとつ「自然の雰囲気」であり、現在の黒川温泉の共通理念となっている。温泉は自然に出るのだから、作りも自然にしなければならない、自然を生かすにはどうすればいいのか。 |
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道路端のお地蔵さん |
客を引き留め、リピーターを確保できる、黒川温泉のセールスポイントは何かを摸索したその答えが、露天風呂と田舎情緒であった。また、単独の旅館が栄えても温泉街の発展にはつながらないと考え、温泉街一体での再興策を練った。その他、様々な案が浮かび上がっては消えるなど試行錯誤の連続であった。 |
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水を水を張った田んぼ |
後藤の指導の下、すべての旅館で自然を感じさせる露天風呂を造ることにした。その中で、露天風呂を造れない旅館があったため、「それならいっそのこと、すべての旅館の露天風呂を開放してしまったらどうか」という提案があった。すべての旅館の露天風呂に自由に入ることのできる「入湯手形」を発行し、各旅館の露天風呂巡りが実施される。 |
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さくら通りで |
さらに、町全体に自然の雰囲気を出すため、全員で協力して雑木林をイメージして木を植え替え、町中に立てられていたすべての看板約200本を撤去した。その結果、温泉街全体が自然に包まれたような風景が生まれ、宿には鄙びた湯の町情緒が蘇った。この企画も大々的なPRを行わず、口コミによる観光客増加を待つのみであった。 |
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黒川温泉・後藤酒店 |
また、熊本新聞など地元メディアに情報を発信したり、福岡市でPRを行ったりもしている。「街全体が一つの宿 通りは廊下 旅館は客室」、いつしかこの言葉が黒川温泉のキャッチフレーズとなった。口コミはインターネットなどでも広がり、ゴーストタウン同然だった当温泉街が人気温泉へと変貌を遂げた。 |
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おみやげどころ・りらっくまの湯 |
全国の温泉経営者や旅館組合関係者がノウハウを見学、視察に訪れるようになり、温泉手形による湯巡りは全国至る温泉地で模倣されるなど各地で同様の試みがなされている。温泉街には、「地蔵湯」と「穴湯」の2軒の共同浴場が存在する。泉質は硫黄泉であり、温泉街の比較的浅い地層から80度〜98度の源泉が湧いている。 |
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黒川温泉・案内マップ |
【参考サイト】黒川温泉の取組みの歴史については、黒川温泉 − Wikipedia より引用しました。 また、下記のサイトが参考になります。 (1)写真旅紀行 ・黒川温泉 − 熊本県南小国町 (2)黒川温泉公式サイト|熊本・阿蘇の温泉地 |
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