♪霊峰
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かんむり嶽参り − 鹿児島県いちき串木野市
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徐福伝説と山岳仏教の霊山として知られる、鹿児島県いちき串木野市の『冠岳(かんむりだけ)』では、毎年11月23日の勤労感謝の日に、『かんむり嶽参り』が催されます。11月23日に行なわれる冠岳神社大祭と真言宗鎮国寺頂峯院の柴燈護摩供養(さいとうごまくよう)にあわせて、県内外の物産などを即売する『かんむりだけ山市』や郷土芸能などが催されるのです。今年は、芸能人のミニコンサートや長崎龍(じゃ)踊り、大法螺(おおぼら)吹きコンテスト、牛の体重当てコンテストなども行なわれ、ちょうど紅葉が盛りのなかで沢山の人出で賑わいました。修験者(しゅげんじゃ)や山伏(やまぶし)姿の人たちが全国から集まり、護摩を焚いて無病息災を祈る供養は普段ではあまり見れない勇壮な光景でした。『かんむり嶽参り』の風景のいくつかをアップロードしました。               (旅した日 2007年11月)


冠岳
『冠岳(冠嶽)』は、金峰山(南さつま市)と共に薩州二大霊山の一つで、仙人岩などの奇岩奇峰が霊験あらたかな霊山の雰囲気を醸し出しています。また、麓には中国風庭園を配した冠嶽園などが造られており異国情緒に溢れています。
鎌倉時代の蒙古襲来の折、島津家四代忠宗が敵兵退散の護摩を焚いて祈祷させたという『護摩岩』(写真上)が史跡として残されており、そこで護摩供養が行なわれます。その護摩岩は、準備がすでに整っていました。
『弘法大師堂』(写真上)は、真言宗の開祖弘法大師を祀り、冠岳の歴代住職、山伏等の供養を行う御堂です。
法螺貝を吹く『ほら吹き大会』、芸能人のミニコンサートなどが行なわれ、紅葉狩りも兼ねて大勢の人たちで賑わいました。
柴燈護摩供養
『柴燈(さいとう)』とは野外で修行する大がかりな護摩のことで、これから大がかりな護摩供養が行なわれます。
全国から集まった修験者や山伏姿の人たちが護摩供養をつとめます
『護摩岩』に登るのに先立ち、冠嶽神社と弘法大師堂で儀式が行なわれました。荘厳で張り詰めた空気が流れます。
弘法大師堂では、『般若心経』が読誦されました。儀式を終え、いよいよ一行は『護摩岩』に登って行きます。
外人の山伏や修験僧の姿が目につきました。
このようにして、刀や斧や弓矢なども運ばれます。
何て凛々(りり)しく、お洒落な格好なのでしょうか。
道の両脇には延々と真新しい杉の葉が置かれています。
信者さんたちも何人か『護摩岩』に登っていきます。
長崎龍(じゃ)踊り
修験僧や山伏一行が『護摩岩』へ登っていった後、弘法大師堂では、長崎龍(じゃ)踊りが奉納されました。
古くから中国交易で栄えた長崎との交流も活発で、長崎龍踊りの奉納も今年で10回を数えるそうです。
弘法大師堂での奉納がすむと、龍踊り一行は、イベント広場へ下りて行きます。
護摩焚き
『護摩岩』には一般の人は登れないので、護摩焚きの様子は、下の方から望遠で撮影となりました。
白煙が立ち上げる中で、冠岳一帯には読誦が響き渡ります。

 徐福伝説 − 鹿児島県いちき串木野市冠岳

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