♪沖縄民謡・テングサの歌
童謡・唱歌の世界
石垣島 〜八重山5島めぐり(3)− 沖縄県
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沖縄県八重山諸島は、福岡から約1,450km、東京からだと約2,250km。那覇からさえ420km離れているのに、台湾からはわずか280kmという距離にあります。八重山諸島の緯度は北緯24度。ハワイのホノルルとほぼ同じ緯度にあり、年平均気温が23.8℃という亜熱帯の島々です。そんな八重山諸島の中で、石垣島は、沖縄本島、西表(いりおもて)島に次いで沖縄県で3番目に広い島ですが、人口は約4万5千人、八重山諸島の政治・経済・教育・交通などの中心地となっています。石垣島の風景のいくつかをアップロードしました。                     (旅した日 2010年01月)
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石垣市街
730交差点から見る市役所通り。もちろん、今は車は左側通行です(写真上)。
730交差点
石垣市街の中心地にある『730交差点』の名称は、1972年(昭和47年)の沖縄返還により日本に復帰して以降も経過措置としてアメリカ合衆国の交通法規に合わせ、引き続き自動車は右側通行とされていたものが経過措置が終了し、1978年7月30日を以て日本の道路交通法に準拠した左側通行へ変更されたことに由来します。
 
当日は、午前6時に経過措置終了を知らせる消防署のサイレンと石垣港に停泊する船の汽笛が鳴らされ、県外からの応援71名を含む総勢164名
730シィーシィーパークの石碑(写真上)
の警察官及び民間指導員が終日、本交差点を通過する自動車に左側通行を指導したそうです。この際に大きな事故も無くスムーズに左側通行への移行が完了したことを記念して『730の石碑』(写真上)が立てられ、2008年7月30日には30周年記念事業として石碑一帯を整備。730シィーシィーパーク(『シィーシィー』は八重山方言でシーサーのこと)と命名されました(ウィキペディアより転載)。 
あやぱにモール・石垣市公設市場
『730交差点』から歩いてすぐのところにあるのが、アーケード街『あやぱにモール』名前は、『鷲ぬ鳥節 』という
南国の雰囲気漂う風景
八重山の代表的なの歌詞に由来し、カンムリワシの美しい羽根を意味しているそうです。パイン、マンゴー、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツといった南国の果物やゴーヤ、へちまなどの露天や土産物店が並び、地元の人や観光客で賑わいます。モールの中心部にある『石垣市公設市場』は、1階が半地下になった2階建ての建物で、1階は鮮魚、肉、野菜などを売る市場になっていて、2階は石垣島の特産品を販売する石特産品販売センターとなっています。アーケードの舗道は、タイルがミンサー柄にデザインされているのが分かりますね。
アーケード商店街『あやぱにモール』(写真下・右) 南国を代表する青果物などが並べられていました(写真上)
     
     
石垣やいま村
1900年(明治33年)に建てられた純沖縄風の建物、森田邸(写真上)

威厳を持って家を見守るシーサー(写真上)
市内から移築した築100年以上の赤瓦の民家からはサンシンの音色が響き、郷土芸能体験、伝統菓子作り体験、琉球衣装体験などの体験もでき、村内には水牛、馬、リスザル園もあります。
■営業時間 9:00〜17:30 (年中無休)
■入村料  840円(大人)、420円(子供)
『石垣やいま村』は、垣島の名勝『名蔵湾』を一望する丘にあって、豊かな自然を背景に旧き良き八重山の家並みを再現したテーマパークです。1981年(昭和56年)の開園以来、27年間『ハ重山民俗園』として開業されてきたものが、2008年(平成20年)に現在の名前に改称されました。
ブーゲンビリアと赤瓦の屋根(写真下)
        
        
川平(かびら)
川平湾(かびらわん)は、西表石垣国立公園内にある景勝地で、日本百景にも選ばれ、2009年のミシュランのグリーン・ガイド日本版で三ツ星の評価で格付けされた屈指の観光地になっています。観光用のグラスボートで、湾内のサンゴ礁の景観うぃ鑑賞することができます。
          
          
石垣の塩
『おーりとーり』とは、『いらっしゃいませ』という意味の方言です(写真上)

雪ダルマならぬ石垣の塩ダルマ(写真上)
ら汲み上げた海水を、直火を使わず蒸気で3日間煮詰めるという独特の製造法で製造された自然海塩です。釜の中で温度を低く抑えながら結晶・乾燥することによって、自然海塩に含まるミネラル分が体内に吸収されやすくなるのだそうです。現在、カルビーのポテトチップス『うすしお味』に使用されています。
石垣の澄み切った名蔵湾の海水は、サンゴ礁からと原生林から流れ出す川によって、現代人に不足しがちなカルシウム・カリウム・マグネシウム・鉄などのミネラルを豊富に含んでいると言われます。石垣の塩は、その名蔵湾の沖合い約2km先の水深約20mか
期間をかけて大きく成長した塩の結晶(写真下)
ミネラルを豊富に含むといわれる名蔵湾(写真下)
     
      
石垣焼
石垣焼は、油のしずくを敷きつめたような美しさから中国では摘珠とも呼ばれ油滴天目の器の中に沖縄の海を思わせるブルーの着色ガラスがとても鮮やかで美しい焼物です。石垣焼窯元は1999年に石垣島にオープンした新しい窯元ですが、 その作風は、40余年の歳月をかけて独自に開発され本家よろん焼窯元の技法(鹿児島県与論島で元祖金子清美が1970年に油滴とガラスの融合を成功し発足した)と450年の伝統を誇る 一ノ瀬焼(福岡県うきは市)、並びに400年の伝統を誇る小石原焼(福岡県朝倉郡)の技法の流れを汲むものだそうです。石垣焼は、よろん焼の手法をさらに発展させ、 ガラスの色合いや模様をより自由に、 そして油滴の出方を何種類もさらに美しく 表現できるように改良を重ねた焼物だそうです(石垣焼窯元のホームページより)
 
左写真は、2005年に開催された愛知万博の『九州・沖縄の日』において沖縄県代表として展示された油滴天目三尺大皿『沖縄 の海』で、現在は石垣焼窯元に展示公開されているものです。
 
 
【DATA】
石垣焼窯元
〒907-0021 石垣市名蔵1356-71
(石垣市内から車で約15分)
USL http://www.ishigaki-yaki.com/
営業時間 9:00〜18:00(年中無休)
     
     
みんさー工芸館
門を入って左手にある糸干し場(写真上)

建物にも『ミンサー』のデザインが(写真上)
【みんさーふの由来】
昔、通い婚の風習があった時代、八重山地方では男性の求愛に対し、女性がその愛を受け入れた証として『みんさーふ』(写真右)と呼ばれる帯を自ら織って贈っていました。この『みんさーふ』は木綿糸を藍で染めて織り上げたもので、■五つと■四つの絣模様には『いつ(五)の世(四)までも末永く』という願いが込められており、両脇のムカデの足に似た模様は『足しげくおいでください』という意味が表現されたものと言われています。『みんさー工芸館』ホームページより
『みんさー工芸館』は、八重山ミンサー織の織元で、工房に展示資料室と売店を併設した施設です。八重山みんさー織の織元。工房に展示資料室と売店を併設し、制作工程の見学もでき、資料展示室には染織に関する資料を展示され、ミンサー織の由来や作品などが紹介されています。
■入館時間 9:00〜18:00 (年中無休)
■入館料 無料
ここのシーサーも憎めない表情です(写真下) 男性の求愛を受け入れた証として織った『みんさーふ』(写真上)
     
      
伝統行事とお面
    
    

ミルク面(『石垣市公設市場』で)

アンガマ面(『石垣やいま村』で)
どこかあの『笑うセールスマン』を連想させる不思議でユーモラス風の『ミルク面』(写真左)は、ミルク行列や弥勒節を踊るときにかぶられる面。『ミルク』は、『ミロク』が沖縄方言に変化したもので、『弥勒』のことです。東方の海上から神船に五穀の種を積んでやってきて豊穣をもたらす来訪神とされています。
オホホ面(『石垣やいま村』で)
西表島の干立地区の節祭(しちまつり)に登場する人気者が『オホホ』(写真上)。悪い神様とされていて、オホホホホ〜と奇声を発しながら札束を見せびらかし、観客たちに取り入ろうとしたり、ミルク様の子供を誘ったりするとか。この面をかぶったオホホは、頭でっかちのウルトラマン風です。
石垣地方で受け継がれる『アンガマ』は、あの世からの使者であるウシュマイ(お爺)とウミー(お婆)が花子(ファーマー)と呼ばれる子孫を連れて現世に現れ、家々を訪問し、珍問答や踊りなどで祖先の霊を供養する伝統行事で、そのときかぶる木製の面が『アンガマ面』(写真左)です。
    
    
唐人墓・米軍飛行士慰霊碑
極彩色の屋根飾りが目に着く唐人墓

   
米軍飛行士慰霊碑
太平洋戦争末期、石垣島に来襲した米軍爆撃機が撃墜され、パラシュートで脱出した三名の米軍兵士が日本軍に捕虜となり、ジュネーブ協定に違反して処刑されました。三人の米兵の慰霊と平和祈念のために、2001年(平成13年)に唐人墓内に建てられたものです。
唐人墓
石垣市街から車で南西へ15分のところにある唐人墓(写真上・左)は、中国厦門(アモイ)から米国カリフォルニア州へ航行中のアメリカの苦力(クーリー)貿易船において犠牲になった中国人苦力の慰霊のため、1971年(昭和46年)に建立されたもので、サトウキビ畑を背にして極彩色の中国風屋根飾りが目を引きます。
米軍飛行士慰霊碑(写真下)
      
      
 レポート ・唐人墓
      
      
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