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ふるえしょうじ 古江小路 |
長府毛利邸 |
山口県下関市長府は、 下関市街地中心部からは北東に約12kmの所にあり、長州藩(萩藩)の支藩の城下町として栄えました。 大化の改新後に長門国に国府が置かれたことから『長府』と呼ばれるようになりました。 |
長府毛利邸と石垣 |
長府毛利邸は、 長府毛利家第14代当主・毛利元敏公により明治36年(1903)に完成した邸宅です。 明治35年には、 明治天皇がご宿泊され、一部の部屋は当時のまま残されています。 |
切通し |
『切通し(きりどおし)』は、 山・丘などを切り開いて通した通路のことで、長府中学校入口から毛利邸へ抜ける 高低のある通りです。その中間に、古江小路入口があります。 |
切通しと古江小路への入口 |
長府藩は、毛利元就の 四男穂井田元清の子で、毛利輝元の養子となった毛利秀元を藩祖として成立しました。 藩高は4万7000余石、のちに公称5万石の城主格に列しました。 |
切通しと古江小路の標石 |
関ヶ原の戦いの後に、 毛利輝元が安芸ほか8か国 112万石から周防・長門2か国29万8千石に減封された際に、岩国に 吉川広家を置き、長門国豊浦郡(現下関市)に秀元が領地を与えられました。 |
土塀と杏子の実 |
城下町長府の中でも、 もっとも城下町の面影を残すのが古江小路(ふるえしょうじ)です。長府の武家屋敷は合戦に 備えての防衛的配慮がしてあり、土塀は防壁として築かれてました。 |
古江小路 |
そのため、町筋は必ずしも 碁盤の目ではなく、T字形になった部分も多く、わざと迷路のように作られた所もあります。 この通りでひと際堂々とした風格を漂わせているのが『菅家長屋門』です。 |
菅家長屋門・練塀 |
切通しから古江小路へ入って すぐのところに菅家長屋門はあります。菅家は、長府藩祖毛利秀元に京都より 招かれ、侍医(じい)兼侍講(じこう)職を務めた格式ある家柄です。 |
古江小路から切通しを振り返る |
長屋は門戸の間口が武家の それよりもわずかに広く造られ、また長屋門を中心に左右に伸びた石垣の上の練塀は、 長府城下町の年輪を象徴する代表的なものとなっています。 |
立派な武家屋敷門の家 |
平成25年度(2013年度)には 『都市景観大賞』で大賞(国土交通大臣賞)も受賞した美しい長府の町並み。 2時間あればのんびりと城下町めぐりを楽しめるのも魅力です。 |
緑陰の古江小路 |
その他、鎌倉時代の創建で 唐様建築の美しさを保つ仏殿で、長府藩祖毛利秀元の菩提寺である功山寺(こうざんじ)や下関市初の 回遊式日本庭園として平成5年(1993年)に開園した長府庭園などが見所です。 |
年季を感じる土塀 |
だんぐがわぞいのたたずまい |
壇具川沿いの佇まい |
土塀に緑陰が差す通り |
檀具川(だんぐがわ)は、 長府野久留米町などを東北方向に下り、長府川端付近で 東に流れを変え、周防灘に流れ出る川です。 |
旧城下町の雰囲気が漂う住宅街 |
檀具川という名称は、神功皇后(じんぐうこうごう)が 三韓鎮治のときこの豊浦の地(長府)で祭壇を築き天神地祇を祭りその祭壇に 用いた道具を流した川ということからその名が付いたと伝えられます。 |
通りを交差する檀具川 |
昔は祭事が終わると、その都度 祭具を川に流したといわれます。長府の歴史と共に流れつづけているこの川に沿って山手に進むと 檀具橋、宮路橋、水添橋、川中橋、川上橋さらに両山橋へと至ります。 |
立派な門構えの邸宅 |
橋の左手には笑山寺、右手には功山寺があり、 二つの毛利家菩提寺が今も静寂を保ち、城下町の由緒を物語っています。檀具川の清流に鯉が泳ぎ、 初夏の夜はホタルが飛び交かい、ほたるの里としても知られています。 |
カフェ ド 野ぐるめ |
『カフェド野ぐるめ』は、 壇具川沿いにある店舗併用の輸入住宅でひと際目を引きます。エントランスには ローズガーデン、室内には薪ストーブがある素敵なお店です。 |
珈琲gatto(コーヒーガット) |
珈琲gatto(コーヒーガット) は 下関市立歴史博物館の近くにある、城下町長府にふさわしい落ち着いたカフェ。江戸時代後期の 日本家屋の温かさを感じながら美味しいコーヒーが頂けます。 |
古美術・桂 |
古美術・桂は、西洋アンティークから 絵画、大正・昭和のガラスやおもちゃ、また江戸期の萩焼、備前焼から 現代作家のものまで多数取り揃えています。 |
エリゼ館 |
エリゼ館は檀具橋の すぐ上流にあるオリジナルレディスウェア/カフェ/デザインのお店。 他にはないオリジナルの洋服を制作販売しています。 |
檀具橋から山手方向を見る |
檀具川沿いには史跡の合間に カフェやオシャレなお店が点在します。檀具橋は『長府藩侍屋敷長屋』の東側に架かる橋で、 欄干の横には『侍町』の由緒等が刻まれた石碑が建てられています。 |
檀具橋(だんぐばし) | ||
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