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旅行記 ・綾雛山まつり − 宮崎県綾町 2017.02.27
綾雛山まつり
綾シルバー人材センター
今から千年も前、
都は遠い遠い京都である。その頃、都の祖先たちは家族の人数ほど
紙人形をつくり、名前と年齢を書き、
綾シルバー人材センター
自分の身体を撫でて、
病気にかからないように、また災いは全てその人形が貰ってくれるようにと、
陰陽師に預けて願ってもらい、心を休めていた。
綾シルバー人材センター
気候が暖かくなり、桃の花などの咲く
旧暦三月三日、新暦では四月頃になるが、女の子の健やかな成長を願って『ひな祭り』
の文化がだんだんと国中に広まり、今日に伝わっている。
綾古民家
ひなも、紙びなから土びな、木彫りから
焼き物のびななど、全国各地で様々なひなが出来るようになった。いずれも単純素朴ではあったが、
地方色豊かな鄙びたところにその良さが残っている。
綾古民家
そのひな祭りも、現在の華やかな
ひな壇のように立派なものではなかったが、綾は、綾の風習を受け、長い間、紙びなや土人形、
佐土原人形、他の地方から入ってきた市松人形なども飾った。
がすこん
それを綾では昔から
『山ができた』と言って現在も山づくりが受け継がれている。山と女の子のつながりとして一説には、
人類が猟生活をしていた頃、男性は山へでかけ、
綾ストアー
巨木、古木、奇岩、奇石を
見つけては『山の神が宿っている』と考え、家内安全を祈った。特に妻、子供の
安全を祈ったことから、山の神は昔から女性と言われ、

綾ふれあい館
長女の初節句に
親戚や隣り近所の人が前日から総出で『ひな山』をつくったという。(以上、現地の案内板
(綾の伝統文化『雛山まつり』にいて)より転載)
おのや
綾の古人は、決して豊かではない生活の中で、
女の子が生まれると親戚や隣近所の人たちが、粘土や木の枝で人形を作り、
山や川で拾ってきた巨木や、古木・奇岩・奇石を飾りつけ、
綾雛山まつりポスター(おのや)
花木などを持ち寄り、
奥座敷に神が住む風景を再現しました。『雛山』には、女の子のすこやかな成長と、
末永く幸せとの願いが込められているわけです。
衣料のこまつ
現在の祭りは、
平成13年(2001年)から、町の活性化を目指した商工会女性部が始めたもので、
今年(2017年)で第17回の『雛山まつり』です。
街の風景(綾手づくりほんものセンター)
まつり期間中、綾町内の約20ヵ所に、
全国にも類を見ない貴重で美しい雛山飾りが展示され、スタンプラリーにも
参加しながら、そぞろ歩きが楽しめます。
街の風景(中央通り、綾ふれあい館前)
   村照葉樹林都市 〜 綾
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