レポート  ・『男はつらいよ』22年ぶり新作・公開へ   
− 『男はつらいよ』22年ぶり新作・公開へ −
渥美清さん扮する寅さんシリーズ『男はつらいよ』の第一作が誕生したのが、1969年(昭和44年)でした。そして、第48作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』が公開された1995年(平成7年)の翌年8月渥美さんは帰らぬ人となり、第48作が渥美さんの遺作となりました。
 
そして、渥美さんの没後1年には第25作のリマスター(原盤再製作作業)版『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカの花 特別編』が第49作として制作・公開されました。第25作の音声をデジタル化し、映像を丹念にコンピュータで補正し、お色直ししたバージョンに新撮影部分を加えて制作されたものです。
 
日本は高度経済成長時代(1955年〜1973年)からその後の安定成長期(1973年〜1991年)の時代。第48作が公開された年の1月17日に阪神・淡路大震災が起きますが、映画『男はつらいよ』シリーズが国民的人気を誇った期間は、正に日本の良き時代だったといえます。
 
『男はつらいよ』の第1作公開から来年2019年で50年を迎えます。そこで、1997年の第49作の公開以来22年ぶりに新作(第50作)が、2019年に新作・公開されることになり、去る9月7日東京都内で『男はつらいよ』50周年プロジェクトの発表会が行われました。
 
発表会には、ゲストとして、シリーズ全作のメガホンを取った山田洋次監督(86)と、寅さんの妹・さくら役の女優倍賞千恵子さん(77)が出席。関係者によると撮影は10月中旬から11月いっぱいにかけて、撮影所および都内で行われる予定だそうです。
 
作品の詳細については明かされなかったものの、主演は死去から23年を経た渥美さんが務め、現在の撮影と過去の映像を組み合わせた『不思議な形の映画』になるという予告があったそうです。さて、どのような作品ができるのでしょう。楽しみです。
 
【参考サイト】 
旅行記 ・美作滝尾駅− 岡山県津山市 
 

2018.09.13
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