♪シンフォニーア第4番(J.S.BACH)
うっちいの音楽箱!
八女福島の白壁の町並み − 福岡県八女市
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福岡県の南部、矢部川の中流の扇状地に位置する八女(やめ)市は、九州最大規模の前方後円墳「岩戸山古墳」と八女茶で有名です。この地はかって、久留米藩の主要道路筋でもあったため、古くから農産物の集積や販売、商品の流通取引などで町は大いに繁盛したといわれます。その面影は今も、手すき和紙、仏壇、提灯、石灯籠などの昔ながらの伝統工芸特産品にうかがい知ることができます。八女市役所近くの福島町(本町)には、たくさんの古い町家が連なって建ち並んでいます。江戸時代後期から大正時代にかけて建てられた白壁づくりの町家は、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されていて、往時の雰囲気を今に伝えています。ほとんど観光化されていない普段着のままの町並みをゆっくり散策し、八女茶など一服いかがでしょうか。
                                            (旅した日 2004年05月)
八女茶

八女茶は全国ブランドのお茶です。八女の茶は歴史が古く、今から約600前の1423年、中国(明)で学んだ周瑞禅師が八女郡黒木町笠原に霊巌寺を建立して、茶の製法、喫茶法を伝えたことに始まったと言われています。八女中央大茶園(上の写真)は、広々とした茶園でした。たくさん立っている風力発電機のようなものは防霜(ぼうそう)ファンです。3月〜4月の明け方、冷え込んで霜が降りそうになると電気で自動的にファン(プロペラ)が回りだし、空気をかき乱して霜が降りるのを防ぎます。

福島の白壁の町並み
福島町(本町)には、80軒ほどの古い町家が軒を連ねています。創味創間『わび助』(写真上右)、茶房『御里』(写真下左)、蕎麦屋『十庵』(写真下右)など、カフェや食事処となっている町家もあります。
横町町家交流館
横町町家交流館(写真下右)は、八女の情報発信機能を備えた交流拠点のための施設です。旧酒蔵を改造して、平成9年(1997)にオープン。常設ギャラリーとして酒井田柿右衛門資料室、ふるさと文庫があります。庭には、酒蔵だったときの火入れのための煙突が残っています。入場料は無料で、町並み散策の休憩に利用できます。
旧木下家住宅「堺屋」

江戸時代から「堺屋」の屋号で代々酒造業を営んできた木下家の旧住宅。現存する離れ屋敷(写真下右)は、明治41年(1908)に建てられた和風住宅で、代々、堺屋の屋号で酒造業を営んでいた木下家の見事な離れを中心に、庭園などが一般開放されています。明治41年に建てられた離れには、屋久杉の1枚板で作られた欄間や紫檀の床框など、贅を尽くした作りに往年の雰囲気が感じられます。敷地内には明治初期に築造された倉庫があり、文芸評論家・山本健吉の資料室「夢中落花文庫」が併設されています。また、喫茶店「霞隆庵(かりゅうあん)が併設されていて八女茶が頂けます。

 八女ぼんぼりまつり
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