♪うれしいひなまつり
童謡・唱歌の世界



                     旅行記 ・九州のひなまつり(4) − 八女ぼんぼりまつり 2007.03.04





福岡県南西部に位置する八女市(やめし)は、
八女茶とともに、仏壇、提灯、石灯ろう、手すき和紙などの
伝統工芸で知られたまちです。
その八女市はまた、全国でも有数の
ひな人形の産地であり、人形を四角い箱に収めた『箱びな』発祥の地
として歴史のある『雛の里』でもあります。


毎年3月になると1ヶ月間、
『雛の里・八女ぼんぼりまつり』が開催されます。
八女福島地区の白壁通りの町家街と
大正町・清水町等商店街を合わせて100か所以上で
ひな人形の展示公開が行なわれます。



横町町家交流館(写真上)では、幕末に八女で発祥し、
職人さん達の手によって昭和初期まで生産され、九州各地に広まった『箱びな』や
300体以上の雛人形、豪華な段飾りなどが展示されています。






また、八女人形会館では、
徳川将軍家の姫君らが輿入れに持参したひな人形とひな道具などが
展示されていて、資料品としても見応えがあります。










ふっくらとふくよかな顔が愛らしいおぼこ雛(写真上)











享保雛の出現によって江戸時代中期以降、雛の大型化はエスカレートするばかり。
そこで、幕府は大型雛の禁止令を出ました。






その反動として、小さいけど精巧で豪華な雛が
作られるようになりました。
芥子(けし)の実のように小さいところから『けし雛』と呼ばれています(写真上)。






ぼんぼりまつりの期間中、和紙人形『ふく姫』作り教室や
『玉露しずく茶』の試飲会、羽子板・雛人形・五月人形製作実演など
八女ならではの各種イベントも開催されます。







『堺屋』は、その屋号で酒造業を営んでいた旧木下家住宅。
13代当主が広大な敷地とともに八女市に寄贈、一般に公開されている住宅です。






上の3つは、堺屋で公開されていた雛人形です。




『箱びな』(写真下)は、幕末から明治にかけて、
八女の仏壇屋さんや大工さんたちが、注文に応じて作っていました。



夕暮れて白壁町は雛の家  ワシモ
 八女福島・白壁の町並み
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