旧三井田川鉱業所伊田竪坑煙突 明治41年(1908年)竣工/国登録文化財。伊田竪坑開鑿時に、捲揚機及び付属設備の動力として設置された蒸気機関の排煙用の煙突で、2本あり、東(写真左手)が第一、西が第二煙突である。煙突は丸型で、高さ45.45mある。213,000枚の耐火煉瓦が使用されており、うち181,000枚がドイツ製、32,000枚が国産である。捲揚が電力で行われるようになった後は、病院や炭鉱住宅への温水の供給に使われていたが、昭和39年(1964年)の閉山によって役目を終えた。この煙突は、炭坑節に『・・・あんまり煙突が高いのでさぞやお月さん煙たかろう』と歌われ、田川のみでなく、筑豊の象徴的な記念物になっている(現地案内板より)。 |