コラム | ・カノコユリ(鹿の子百合) 〜 その2 |
− カノコユリ(鹿の子百合) −
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文字通り、花弁に鹿の子模様の斑点があることからそう呼ばれる『カノコユリ』。土用の頃を中心に花が盛りとなることからでしょう、別名を『土用百合』とも呼ぶそうです。 日本の草花を求めてヨーロッパからプラントハンターが押し寄せてきた江戸時代に、ドイツ人医師・シーボルトが球根を日本から持ち出して、初めてヨーロッパで知られるようになった日本のユリだそうです。そして、あのカサブランカの交配に貢献しました。 明治時代には、煮てで乾かした球根が菓子原料として中国に輸出され、大正時代には、球根がアメリカに輸出され、クリスマス復活祭用の生花に用いられたとか。また、飢饉のときや戦争中には鱗茎が食糧として食されたようです。 しかし、現在は自生地の減少著しく、環境省のレッドリストに登録されている絶滅危惧種です。鹿児島県薩摩半島の約38km西方の東シナ海に浮かぶ甑島(こしきじま)がもっとも自生密度が高い群生地として知られています。 振替休日の今日(7月31日)その甑島に渡って、カノコユリの群生を撮って、白亜紀(約1億4500万年前から 6600万年前)の地層が形成する壮大な断崖・奇岩をクルーズする観光船に乗る計画で、島のレンタカーなどを予約していたのですが、台風12号の影響で天候が崩れたので断念しました。 代わりに、わが家に咲いているカノコユリを写真に収めました。まるで、断崖の下を覗くかのように、うつむいて花を咲かせています。
【参考】 レポート ・鹿の子百合 → http://washimo-web.jp/Report/Mag-Kanokoyuri.htm |
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2014.08.20 | ||||
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