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旅行記 ・湯の鶴温泉 − 熊本県水俣市 2015.01
湯の鶴温泉
『湯の鶴温泉』まであと3kmという道路沿いにある『鶴のモニュメント』
熊本県水俣市には、
海岸線に『湯の児温泉』があれば、一方市街地より山側へ約9km奥まった
山あいに『湯の鶴温泉』があります。
『湯の鶴温泉』まで あと3kmという道路沿いから見る集落
『湯の鶴温泉』は、
湯出川河畔に沿う山峡に数軒の温泉旅館が軒を
並べる鄙びた温泉場です。
『湯の鶴温泉』
文治元年(1185年)の
壇ノ浦の合戦に敗れた平家の落人の一部が水俣の山々に
分け入って集落をつくり住み着きました。
宿泊は清流のせせらぎを聴きながらの泊りになります。
ある日集落の1人が
湯出川に出て川下を見ると傷ついた鶴が次々と舞い降りて気持ち
良さげに川につかっていたそうです。
湯出川河畔に温泉旅館が軒を連ねます。
つまり、傷ついた鶴が
湯あみするのを見て湯の存在を知り、『湯の鶴温泉』
と名付けられたとされています。
石段の坂のある風景
水俣市発行の『新水俣市』によると、
入浴客が湯治場として利用し始めたのは約200年前の
天明の頃と言われているそうです。
カフェがありますが、訪ねた日は休みでした。
当時は、
地元や近郷の人たちが自然にわき出る温泉に入るために、
湯壺を掘って利用したそうです。
『鶴の屋』さんではイタリアンがビュッフェ形式で楽しめます。
その後、元治元年(1864年)に
湯壺が増設されて、商店や宿泊施設もできて、湯の鶴と呼ばれて
広く知られるようになったそうです。
貸切露天風呂や足湯などもあって立寄り湯ができます。
温泉の権利登記が
認められたのは明治16年(1883年)で、温泉らしい形になったのは
明治27年(1894年)頃といわれています。
中央が太鼓状に膨らんだ珍しい橋
以前は、自炊の
湯治場として知られ、湯治客で賑わいました。
その雰囲気を今も残しています。
廃屋になった建物も見られます
今では営業している
ほとんどの旅館で食事を用意してくれるようになっています。
もちろん、今でも自炊する事もできます。
 逆光を返す湯出川の水面
7月の土用の丑(うし)の日には、
丑湯祭りが地域一帯で行われ、ウナギのつかみ取りなどの
イベントがあり、多くの人でにぎわうそうです。
『ほたるはし』はホタルが飛び交う由来の橋でしょう。
また、6〜7月には、
湯出川の川面にホタルが飛び交い、8月には湯の鶴温泉
すず虫祭りが行われるそうです。
 温泉街の背後に形成された美しい棚田
湯出川の河畔に沿う温泉場の
片一方側は、丁寧に石積みされた綺麗な棚田が形成されています。
田植の時季にまた訪ねてみたいです。
代掻き、田植の時季に訪ねてみたい棚田です。
【参考サイト】
(1)湯の鶴温泉 水俣市 〜 地域発 ふるさとの自然と文化/熊本県
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