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湯の鶴温泉 |
『湯の鶴温泉』まであと3kmという道路沿いにある『鶴のモニュメント』 |
熊本県水俣市には、 海岸線に『湯の児温泉』があれば、一方市街地より山側へ約9km奥まった 山あいに『湯の鶴温泉』があります。 |
『湯の鶴温泉』まで あと3kmという道路沿いから見る集落 |
『湯の鶴温泉』は、 湯出川河畔に沿う山峡に数軒の温泉旅館が軒を 並べる鄙びた温泉場です。 |
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宿泊は清流のせせらぎを聴きながらの泊りになります。 |
ある日集落の1人が 湯出川に出て川下を見ると傷ついた鶴が次々と舞い降りて気持ち 良さげに川につかっていたそうです。 |
湯出川河畔に温泉旅館が軒を連ねます。 |
つまり、傷ついた鶴が 湯あみするのを見て湯の存在を知り、『湯の鶴温泉』 と名付けられたとされています。 |
石段の坂のある風景 |
水俣市発行の『新水俣市』によると、 入浴客が湯治場として利用し始めたのは約200年前の 天明の頃と言われているそうです。 |
カフェがありますが、訪ねた日は休みでした。 |
当時は、 地元や近郷の人たちが自然にわき出る温泉に入るために、 湯壺を掘って利用したそうです。 |
『鶴の屋』さんではイタリアンがビュッフェ形式で楽しめます。 |
その後、元治元年(1864年)に 湯壺が増設されて、商店や宿泊施設もできて、湯の鶴と呼ばれて 広く知られるようになったそうです。 |
貸切露天風呂や足湯などもあって立寄り湯ができます。 |
温泉の権利登記が 認められたのは明治16年(1883年)で、温泉らしい形になったのは 明治27年(1894年)頃といわれています。 |
中央が太鼓状に膨らんだ珍しい橋 |
以前は、自炊の 湯治場として知られ、湯治客で賑わいました。 その雰囲気を今も残しています。 |
廃屋になった建物も見られます |
今では営業している ほとんどの旅館で食事を用意してくれるようになっています。 もちろん、今でも自炊する事もできます。 |
逆光を返す湯出川の水面 |
7月の土用の丑(うし)の日には、 丑湯祭りが地域一帯で行われ、ウナギのつかみ取りなどの イベントがあり、多くの人でにぎわうそうです。 |
『ほたるはし』はホタルが飛び交う由来の橋でしょう。 |
また、6〜7月には、 湯出川の川面にホタルが飛び交い、8月には湯の鶴温泉 すず虫祭りが行われるそうです。 |
温泉街の背後に形成された美しい棚田 |
湯出川の河畔に沿う温泉場の 片一方側は、丁寧に石積みされた綺麗な棚田が形成されています。 田植の時季にまた訪ねてみたいです。 |
代掻き、田植の時季に訪ねてみたい棚田です。 |
【参考サイト】 (1)湯の鶴温泉 水俣市 〜 地域発 ふるさとの自然と文化/熊本県 |
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