第19番目の演目『龍蔵舞』が終わる頃には、時刻は22時半を過ぎていました。この後、延々40分に亘る長演技の『正道獨剣舞』、臣下大明神が岩戸の前で餅をつく『臣下舞』、『火の神』と『大王』の合体舞と演目は続き、いよいよクライマックスになるのですが、翌日大事な予定があり、そうそう夜更かしも出来なかったので、切り上げて帰路につきました。天岩戸にお隠れになった天照大御神は、かくして表座が騒がしいので、岩戸を細間に開けて表をご覧になります。そのとき、すかさず、手力男命(たぢからおのみこと)が大力で岩戸をこじ開け、天照大御神がこの世にお出ましになります。湯之尾神舞は、第24番から26番の演目である『手力』『戸隠』『大明神神楽』でこの岩戸開きの様子を舞って演舞は終わりとなります。最後に神々をお送りする神事『昇神の儀』が行われ、午前2時、約9時間に及ぶ神舞は終わります。このクライマックスの演目の鑑賞は来年以降の楽しみということになりました。貴重で楽しい神舞をみせて頂いた菱刈川北の皆さん、ありがとうございました。 |