♪Prologue
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早春の湯布院 −大分県湯布院町
                        (
豊後富士の別名をもつ由布岳の山麓に広がる湯の里・湯布院。温泉の湧出量は別府温泉、奥飛騨温泉郷に次いで全国第3位といわれ、和風や洋風のホテル、旅館、民宿、あわせて80軒が由布院盆地に散在しています。それらの建物が立ち並ぶ街筋を辻馬車が走ります。映画際や文化的なイベントも催され、湯布院はまた文化・芸術の雰囲気漂う町でもあります。秋から冬にかけて、由布院盆地がすっぽり朝霧に埋まる風景は幻想的であるといわれます。本格的に春が到来した3月中旬の日曜日に湯布院を訪れました。春到来とは言っても、まだ落葉樹は芽を吹いておらず素裸のままで、木立に佇(たたず)む瀟洒(しょうしゃ)な建物はその全容をあらわにしていました。残念ながら、朝霧の光景は見ることができませんでしたが、湯布院の雰囲気のいくつかをアップロードしました。
                                              (旅した日 2004年03月)
由布院駅
ゆふいんの森号
湯布院への交通は、何と言っても博多〜久留米〜由布院を結ぶ高原リゾート特急「ゆふいんの森号」が憧れです。ドーム形状の外観とヨーロピアンレトロ調が評判の列車で、博多・由布院間を2時間10分で走ります。今回は、小倉から宮崎空港行きの特急「にちりん」に乗り、大分で久大線(久留米と大分をむすぶ鉄道)由布院行き普通ディーゼル列車に乗り換えました。
JR由布院駅(写真上左)。由布院駅から望む駅前通と由布岳(写真上右)。憧れの「ゆふいんの森号」(写真下左)。駅でレンタサイクル・電動自転車「楽チャリ」(写真下右)を借りました。山の手の高台に行くにも楽で、とても重宝でした。
金鱗湖(きんりんこ)周辺
鮒(ふな)の鱗(うろこ)が、夕映えで金色に輝くように見えたことから命名されたという金鱗湖。水がとても澄んでいて水面はまるで鏡のようです。金鱗湖周辺は、湯布院観光の中心地で、いつも観光客で賑わっています。金鱗湖にうつる洋燈舎(らんぷしゃ)(写真上)。雑貨鍵屋から見る亀の井別館(写真中左)。金鱗湖からは少し離れたところにある由布院ステンドグラス美術館(写真中右)。金隣湖畔の佇(たたず)まい(写真下)。
ペンション風の宿や店
お薦めの宿・山荘 無量塔(むらた)
山荘 無量塔
湯布院の街の喧騒(けんそう)から離れた山の手の高台にあるすべて離れの宿。本館と6つの離れの建物は、大半が日本各地から古い民家を移築したもの。外観は純日本風ですが、館内は和と洋が見事に調和しあって素晴らしい雰囲気を醸し出しています。本館には、無量塔の御食事処である
茶寮「柴扉洞」(さいひどう)と、昼は喫茶、夜はバーとして使われる「Tan's bar」(タンズバー)があって、宿泊客以外の方でも利用可能です。「Tan's bar」には暖炉が置かれ、劇場用のスピーカーからジャズが流れる。ゆったりソファーにくつろいで、心地よい大人の時間を過ごせます。茶寮「柴扉洞」は、すべて個室で、中央の囲炉裏を囲むように5つの和室と洋室が1つあります。メニューは、山の幸を食材とする創作料理が中心。湯布院最上級のお薦めの宿です。


大分県湯布院温泉川上鳥越1264-2
TEL 0977-84-5000
http://www.sansou-murata.com/
明治時代の民家を移築した離れ(写真上)。本館の玄関(写真中)。本館(写真下の左の建物)と本館に隣接する離れ(写真下の右の建物)。
お薦めの湯・山のホテル 夢想園
山のホテル 夢想園
秀峰由布岳と由布院盆地を一望できる南側の高台に位置する、眺めがよくスケールの大きな露天風呂にこだわってきた温泉旅館。広大な園内には、和風にこだわって巨岩や松、くぬぎ・ナラ・かえでなどの木々が風情豊かに配置されています。
御夢想の湯(男性専用)、弘法の湯(女性専用)のほか、家族露天風呂や家族打たせ湯等、合計9ケ所のお風呂が自慢です。すべての露天風呂からは由布岳が望めます。露天風呂には、大小の自然石がさまざまに配置され、日本庭園の雰囲気を醸し出しています。脱衣場も木造の素朴な小屋造りです。宿泊も日帰り入浴もできます。庭園露天風呂で日本一の栄誉に輝いたお薦めの湯です。料理は、地でとれた新鮮な山菜や豊後牛を食材に用いた郷土料理が評判。


大分県大分郡湯布院町大字川南1251-1
TEL 0977-84-2171
http://www.musouen.co.jp/
由布岳、由布院盆地を一望する眺めのよさと、約100畳の広さの浴槽が特徴の御夢想の湯(写真上)。藁葺き屋根の御夢想の湯の脱衣所(写真中)。広大な園内には、松の木などが風情豊かに配置された園内の雰囲気(写真下)。
【備考】
湯布院? 由布院?
 1955年(昭和30年)に湯平村と由布院町が合併したとき、湯平の「湯」を取って「湯布院町」としました。由布院盆地や由布院駅などには、昔のままの「由布院」が使われています。

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