♪ノクターン嬰ハ短調(ショパン)
Classic MIDI album
山鹿の町並み − 熊本県山鹿市
                        (
熊本県山鹿(やまが)市は、熊本市より国道3号線を北に約25km、国道と菊池川が交差する山鹿盆地に開けた人口約34,000人の農業と観光が中心の静かな田園都市です。山鹿と言えば、何と言っても温泉と山鹿灯篭と古墳。800年ほど昔、手負いの鹿がその傷をいやしていたことから温泉の存在が知られ、地名の由来になったと言われています。湯のまちであった山鹿は、豊前街道の宿場町、文化の中心として栄え、八千代座などが当時の重厚な町並みの面影を今に伝えています。山鹿灯篭は、古く室町時代に端を発する伝統工芸品で、毎年8月15、16日に開催される山鹿灯篭祭りは、日本三大夏祭りの一つといわれ、数十万人の見物客で賑わうそうです。そんな山鹿の町並みの風景の一端ををアップしました。
                                       (旅した日 2006年09月)


豊前街道
『豊前街道』は、肥後熊本(熊本市)を起点として北上し、
植木・山鹿から南関(なんかん)を経て
豊前小倉(北九州市)に至る街道のことを言います。
近世になると、豊前街道は参勤交代の道として栄えるようになります。
昔から湯のまちであった山鹿は
大名行列の
宿場町、文化の中心として栄えました。
あちこちに佇む昔ながらの建物は、
当時の
重厚な町並みの雰囲気を今に伝えています。
まさに、商家の町並みの原風景があります。
そして、山鹿の町並みには、やはり山鹿灯篭です。



山鹿燈籠
山鹿灯籠の由来については、大亀伝説や温泉復活由来説が
ありますが、
景行天皇伝説が一般的のようです。
山鹿灯篭祭りポスター(画・鶴田一郎)より、山鹿灯籠民芸館にて撮影
景行天皇が、九州御巡行の際、濃霧が立ちこめていく手を阻んだので、
里人たちが
手に炬火(たいまつ)をかかげて御一行を無事案内しました。
その時以来、里人たちが行在所跡(現在の大宮神社)
天皇を祀って、毎年
灯火を献上したのが灯籠の由来だといわれています。
山鹿灯篭祭りポスター(画・鶴田一郎)より、山鹿灯籠民芸館にて撮影
山鹿灯籠祭り(毎年8月15〜16日)は、
16日の夜に行われる
『千人灯籠踊り』が全国的に有名です。
山鹿灯篭祭りポスター(画・鶴田一郎)より、山鹿灯籠民芸館にて撮影

地元の女性900名と外部からの公募女性100名が頭に金銀の灯籠を
乗せた浴衣姿
で、『よへほ節』にあわせ舞踊る光の海は、とても幻想的だそうです。



八千代座(国指定の重要文化財)
八千代座は、江戸時代の芝居小屋の姿を残した全国でも数少ない貴重な文化遺産です。
ます席、座時期などの客席構成や人力で廻舞台、花道、
すっぽんと呼ばれるセリなどの舞台機構は
日本の伝統的な様式を伝えています。
明治43年に、当時の山鹿の実業界有志が出資して建設されました。
明治44年1月に、こけら落しの歌舞伎が上演され、以来、
昭和48年頃まで
数多くの芸能人、演奏家などが舞台に立ちました。
世相の変遷により13年あまり閉鎖されたため老朽が進みましたが、文化遺産保存の盛り上りと共に
昭和63年12月、
国の重要文化財に指定されました。現在でも、『坂東玉三郎舞踊公演』が続けられているそうです。
〔参考サイト〕
山鹿温泉観光協会公式ホームページ  http://www.y-kankoukyoukai.com/
⇒ 旅行記 ・山鹿灯籠まつりを訪ねて
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