♪ハープシコード協奏曲第5番
Piano1001

 
 
旅行記 ・ガラス工房 Well Hands ウェルハンズ − 鹿児島県日置市美山  2009.05.04
 Well Hands
ガラス工房ウェルハンズ
ガラス工房ウェルハンズ
鹿児島県の『美山』(みやま)といえば、薩摩焼のふるさと。沈寿官窯や荒木陶窯など、12の窯元があり、薩摩焼約400年の歴史が今なお息づいている町です。その美山にあるのがガラス工房『Well hands(ウェルハンズ)』。2005年6月オープンの工房です。
 
ガラスにも様々な技法があって、ガラス工房ウェルハンズさんの技法は、長いステンレスのさおの先に1200℃の高温で、トロトロに溶けたガラスを巻きつけてふぅーっと息をいれてグラスやボウル、お皿などをつくる『宙吹き(ちゅうぶき)ガラス』
レースガラスのオブジェ(写真上)
− 井手江里子 −
鹿児島県鹿児島市出身、30代
東京国際ガラス学院で基礎科2年、研究科2年
計4年ガラスの基礎実務を学ぶ。
千葉県、MUグラスにてアシスタントとして経験を積む
その後、美山にガラス工房を設立[1] 
 
作品を作る
井手江里子(いで・えりこ)さんは、日本でも数少ないレースガラス(ベネチアンガラス)を作る作家で、その江里子さんをスタッフ、店長として支えるのが夫の晃司さん。夫婦二人三脚の作業が美しいガラスの数々を生み出しています。
レースガラスとは、ベネチアンガラスを代表する伝統的な技法の一つで、16世紀にベネチア(イタリア)で発展した技法だそうです。まるでガラスの中にレースを織り込んだような繊細で華麗なデザインで、職人の高度な技術を必要とするそうです。
レースガラスのオブジェ(写真上)
レースガラスの製作方法もいくつかあるそうです。基本的には、白色や色ガラスの棒を引くところから始まります。引いたガラス棒を透きガラスの素地に溶着させてから、ねじりながら引き伸ばしてレース棒を作ります。
そして、このレース棒を並べて溶融させ、更に溶けたガラスに溶着させ、加熱しながら器の形に整えていきます。レース文様にも、色ガラス棒を縞模様に埋め込む方法、網目状に埋め込む方法、レース棒を組み合わせてより繊細な文様を作り出す方法などがあるそうです[2]
作家の江理子さんは、制作のかたわら、県内各地や東京で展示会や作品展を開催されています。訪問した日は、運良く制作中のところを見学させてもらうことができました。
DATA
ガラス工房ウェルハンズ(Well Hands)
住所/鹿児島県日置市東市来町美山1262-3
TEL&FAX/099-274-0814
営業時間/11:00 〜 17:00ぐらい
定休日/水・木曜日(但し、祝日の場合は営業)
一方、夫の晃司さんは、店長、スタッフとして、引き出物や、学校の先生方、役場職員の方などの退職祝や転勤祝など、多くのご注文を頂いては、リボンでのラッピングなどの仕事を担当されています[2]。美山にお出かけの折は、是非、ガラス工房ウェルハンズ(Well Hands)をお訪ねしてみて下さい。
【参考】
[1]Yahoo!ブログ - 鹿児島のガラス工房 well hands。店長日記
[2]これであなたもガラス工芸博士 ガラス工芸に纏わる用語集
 薩摩焼・美山
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