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都農ワイナリー − 宮崎県都農町 |
日向灘沿いに宮崎市から車で北上すること1時間、延岡市とのちょうど中間の位置に児湯(こゆ)郡都農(つの)町という人口13,000人足らずの町があります。東を日向灘に面し、西側は九州山地の一部に含まれる山地で、矢研の滝をはじめとする尾鈴山瀑布群とぶどう・梨・みかんなどの果物で知られる町です。その都農町の第三セクター(有)都農ワインが第四回国産ワインコンクール(山梨県など主催)に出品した『シャルドネ・アンフィルタード2005』が、欧州系ブドウ品種を使った白ワイン部門で、最高ランクの金賞を受賞、同部門の最優秀賞も受け全国の頂点に立ちました。雨の多い都農でのぶどう栽培は不可能といわれる中で、長年の過酷な自然条件との戦いと独自の取り組みの末に勝ち取った栄冠でした。お盆休みを利用して、都農ワイナリーに出かけました。 (旅した日 2006年08月) |
国産ワインコンクールで金賞・カテゴリー賞を受賞 |
金賞・カテゴリー賞を受賞した『シャルドネ・アンフィルタード2005』(上段中央、白・¥2,800)、銀賞の『シャルドネ・エステート2500』(上段左、白・¥2,600)、銅賞の『シャルドネ・アンウッディッド2005』(上段右、白・\2,200)、銅賞の『マスカット・ベリーA2005』(下段左、赤)、および奨励賞の『キャンベル・アーリー2005』(下段右、赤) |
■最高のロケーションで 都濃ワイナリー(ぶどう酒醸造所)は、 都農町とその向こうに広がる太平洋を 一望できる高台にあります。 98,000m2の敷地には、 南国の明るい日差しの中で 心地よい風が吹きます。 (有)都農ワインは、 第三セクターとして1994年設立、 1996年よりワイン製造販売を開始。 原料ぶどうは、 キャンベル・アーリーや マスカット・ベリーAは地元生産者から、 ワイン専用種であるシャルドネは 農業生産法人を設立して、 買い上げています。 |
■世界が選んだ都農ワイン 英国のワインコラムニストの トム・スティーブンソン氏が編集する、 世界的に権威のあるワイン百科 『Wine Report2004』の The 100 Most Exciting Wine Finds (最も興奮するワイン100選)に、 都濃ワインの 『キャンベル・アーリー(ロゼ)』が 選ばれました。 全国に200ぐらいあるワイナリーの中で この本に選ばれた日本の ワイナリーは2社しかありません。 |
■過酷な自然との闘い 国産ワインの産地といえば、 山梨県、長野県、山形県などが本場。 これらの本場から 出品された著名な銘柄を押し退けての 金賞受賞ですからアッパレという ほかありませんが、 『田んぼん木を植ゆる馬鹿が居るげな』 雨の多い都農でぶどう栽培は 不可能といわれる中で、 多雨、台風、塩害などの過酷な 自然条件との戦いの末の栄冠でした。 都濃町は今、 県下有数のぶどうの里から ワインの里へ、 そして固有のカルチャーを 発信する町になっています。 |
■独自の取り組み 都農では、 年間降雨量2600ミリ以上。 世界のぶどう産地の3〜4倍もの 雨が降ります。 しかも、収穫期には台風が襲来。 排水対策、防風林の植樹、 ビニールトンネル栽培、 棚作りの工夫など、 独自の取り組みが なされています。 そして、ぶどう栽培という風土を 抜きにしたワイン作りは、ワインに輝きを 失わせてしまうという考えで、 地元産100%のぶどうにこだわった ワインつくりが行なわれています。 |
■土を考える ぶどうの根は 地中深くまで伸びますが、 栄養分を吸収する毛細根は 地表から5〜10cmのところに 生えるそうです。 そこで、 積極的に堆肥を投入して 地表から5〜10cmの層の土を 団粒構造にしてやることで、 毛細根が発育しやすい環境を作り、 雨量が多い自然条件下でも 玉割れや病気を起こさずに ぶどうを栽培する農法が 行なわれています。 |
■シャルドネ シャルドネは、フランスの ブルゴーニュの高級白ワイン用の品種。 その果実をフレンチオークの樽で、 発酵・熟成させます。 金賞・カテゴリー賞を受賞した 『シャルドネ・アンフィルタード2005』を 何本かを買い求め、 今年のお中元の贈答にしました。 酸味は滑らかで艶やかで 主張はしないが、しっかりとした 支えとなっています、とのことです。 新聞に報道されてから2週間後の 8月17日に完売したそうです。 |
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