♪ロマンス(スペイン民謡)
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旅行記 ・吹上浜砂の祭典2010 − 鹿児島県南さつま市  2010.05.03
   
吹上浜砂の祭典2010
『世界遺産・文明を巡る旅』〜未来(あす)への伝言〜
毎年5月のGW、東シナ海を望む日本三大砂丘の一つ吹上浜に巨大砂像群が出現します。『吹上浜砂の祭典 』は、1987年(昭和62年)8月に、手さぐりの状態で第一回が開催されて以来、市民総ぐるみによる手作りの運営で開催されてき、砂の芸術を通じた人づくりと地域づくりのイベントとして大きな成果を挙げています。今年は、『世界遺産・文明を巡る旅』〜未来(あす)への伝言〜 をテーマに、招待選手砂像4基を含む16基のメイン砂像群と国内選手権大会砂像群10基のほか、 中学生選手権大会砂像群や小学生選手権大会砂像群が会場に勢ぞろいしました。その風景のいくつかをアップロードしました。  
 
 
ファラオ(ツタンカーメン)
茶圓勝彦/鹿児島県
1922年、『王家の谷』からツタンカーメン王の墓が発見されました。3000年以上の歴史を経てほとんど盗掘を受けておらず、王のミイラにかぶせられた黄金のマスクをはじめとする数々の副葬品がほぼ完全な形で出土しました。
ファラオとは古代エジプトの王で、ペル・アア(大きな家)という言葉が変化したもの。ツタンカーメンは、古代エジプト第18王朝の少年王(在位、紀元前1333年頃〜紀元前1324年頃)で、9歳の若さでファラオの座に就きしたが、19歳という若さで死去しました。
   
     
     
ピラミッドとスフィンクス
南さつま商工会議所 (社)加世田青年会議/鹿児島県
   
    
アブ・シンベル大神殿
楊歴東(ヤンリドン)/中国
アブ・シンベル大神殿は、エジプト南部、スーダンとの国境近くにあるヌビア遺跡の岩窟神殿で、紀元前1250年頃、古代エジプト第19王朝のファラオ・ラムセス2世が建造したもの。高さ33m、幅33m。 青年期から壮年期までの4体のラムセス2世が入口に飾られています。1960年代にナイル川のアスワン・ハイ・ダムの建設計画により、水没の危機にありましたが、ユネスコによって、国際的な救済活動が行われ、1964年から1968年の間に、正確に分割されて60m離れた上方の丘へ移築されました。このヌビア遺跡の移築がきっかけになって世界遺産という制度が生まれました。
   
太陽の船
(有)南薩東京社・kit/鹿児島県
太陽の船は、クフ王のピラミッドのそばの深い竪坑から発掘された大量の木材をもとに復元された木造の船で、死後に太陽神ラ−となった王が、昼に空を東から西へ、夜は西から東へ航行するために必要と考えられていたものだそうです。現在は、ピラミッドの南東側にある博物館で見ることができます。
  
  
空中都市マチュピチュ
建築士会南薩支部 加世田分会/鹿児島県
ため、しばしば「空中都市」「空中の楼閣」と呼ばれるこの遺跡は、スペイン人から逃れるために、あるいは復讐の作戦を練るために、インカの人々が作った秘密都市だったともいわれていいます。16世紀半ば、インカの人々は高度な文明が栄えたマチュピチュを残し、さらに奥地へと消えてしまいます。それから400年以上を経て、1911年にアメリカ人の歴史学者によって発見されました。
インカの人々が作った秘密都市だったともいわれている。
ペルーの尖った絶壁の山々がそびえるウルバンバ渓谷の山間、標高2,280mの頂上にあるマチュピチュはインカの遺跡。『マチュ・ピチュ』はケチュア語で『老いた峰』を意味します。総面積は5km2、その約半分の斜面には段々畑が広がり、西の市街区は神殿や宮殿、居住区になっていて、周囲は城壁で固められています。山裾からはその存在を確認できない
  
  
アンデスの森
矢野五輪男/北海道
    
    
インカ帝国の滅亡
MORiNAGA 加世田店(鹿児島県)
    
    
ティカル遺跡
 市役所A(総務企画部・建設部)/鹿児島県
ティカルは、グアテマラのペテン低地にあった古典期マヤの大都市。マヤ文明の政治、経済中心都市として2,500年前に繁栄を極めた地で、ティカルは数多いマヤの遺跡の中でも最大の規模を誇っています。密林の中に巨大な5つのピラミッドそびえ、周辺には無数の古代都市の跡が散在しています。密林に溶けこんだ遺跡は神秘的な雰囲気を漂わせています。
  
  
パレンケ遺跡
南薩地区消防組合 南さつま消防署/鹿児島県
パレンケは、ユカタン半島の付根にあたるメキシコ南東部のチアパス州にある7世紀に最盛期を迎えたマヤ文明の古代都市遺跡で、密林のなかに宮殿を中心とする建物群が配置されていました。1952年、『碑文の神殿』の地下室から石棺とともに多数の装飾品をつけたパカル王の遺体が発見されました。王の遺体がまとっていた翡翠(ひすい)の仮面などが有名です。
       
ポンペイ遺跡
Joo heng Tan(ジョウ ヘン タン)/シンガポール
見下ろすヴェスヴィオ火山噴火によって火山灰で地中に埋もれてしまいます。その後、およそ1700年の時を経て始まった本格的な発掘によって、古代都市が噴火時のままの姿が出現しました。
ナポリ近郊にあるポンペイ遺跡は、古代ローマの都市と人々の生活ぶりをほぼ完全な姿で今に伝える貴重な遺跡です。ポンペイは、1世紀までナポリ近郊にあった都市でしたが、西暦79年8月24日、ナポリ湾を
   
   
レプティス・マグナ遺跡
南さつま市役所B(産業おこし部)/鹿児島県
レプティス・マグナは、リビアの首都トリポリの東130kmに位置するアル・クムス市にある古代ローマ時代の傑出した都市遺跡。アフリカ初のローマ皇帝セプティミウス・セウェルスを輩出した都市として知られ、その治世の西暦193年に絶頂期が訪れました。  

ケツァルコアトル(神話)
Martin Tulinius(マーティン トゥリニウス)/デンマーク
ケツァルコアトルは、古代アステカ王国(中米メキシコ中央部)で伝えられたアステカ神話の文化神・農耕神です。また、風の神とも考えられました。ケツァルコアトルとは『羽毛のある蛇』という意味で、多くの羽毛をつけたガラガラ蛇として表されている例があるようです。
       
       
ガラパゴス諸島
南さつま市役所C(市民福祉部・ 教育委員会)/鹿児島県
ガラパゴス諸島は、南東太平洋上にあるエクアドル領の諸島。エクアドル本土より西約900kmにあり、123の大小の島と岩礁からなります。ガラパゴスとは、『ゾウガメの島』という意味。正式名称はコロン諸島。各大陸とは隔絶された独自の進化を遂げた固有種が多く存在することで知られています。
     
      
キュレネ遺跡
南さつま農業協同組合(鹿児島県)
キュレネ は、現リビア領内にあった古代ギリシャ都市で、この地方にあった5つのギリシャ都市の中で最大・最重要を誇りました。現存する遺跡の多くは、ローマの植民都市となった際に再建されたものです。
    
    
ウシュマル遺跡(魔法使いのピラミッド)
Bruce Phillips(ブルース フィリップス)/アメリカ
ウシュマルは、メキシコ、ユカタン州にある遺跡で、8〜10世紀ごろに栄えたマヤ古典期の宗教都市の跡といわれています。壁面に幾何学模様のモザイクや蛇などのモチーフで装飾されるプーク様式が見られるのが特徴で、遺跡の入口には他に例を見ない楕円状の円錐形が特徴の『魔法使いのピラミッド』がそびえています。ピラミッドの背面の急な階段脇には雨の神『チャック』の顔が並んでいます。
     
     
イベントコーナー
砂像制作実演中のBruce Phillips(ブルース フィリップス)さん(写真上)
熱心に写生中の小学生も(写真上左)。砂像制作体験コーナー(写真上右・下)
やがてはドラえもんも世界遺産に?(写真上)
   
   
砂の彫刻国内選手権大会
展示されている3m級の10基の国内選手権大会砂像(写真上)
少女の願い 尾張砂像連盟/愛知県稲沢市
優勝 吹上浜砂の祭典実行委員会会長賞
消え行く人達(ものたち) 若鮎/岐阜県岐阜市
鹿児島県観光連盟賞
   
国内選手権大会砂像群は、3m級の砂像 10基が展示されていました。そのうち、3基をここに紹介します。
  
少女の願い(写真左)
日本では、願い事をする時、
千羽鶴を折ります。
唯一の被爆国、日本から世界に、
『平和を届けて〜。千羽の鶴さ〜ん!』
   
龍門石窟 坊津砂像クラブ/南さつま市
吹上浜砂の祭典実行委員会特別賞
  
  
龍門石窟(写真上)
中国の世界遺産。中国河南省に位置する。毘盧遮那仏を中心とする、長語句最大の複合石窟群。10万体以上の仏像を安置する2,000以上の石窟群は五世紀末から初唐時代に造られたち言われている。
   
消えゆく人達(ものたち)
(写真左)
自然を我が物にした古代人。
そして残された人(もの)は誰だったのか?
今、私たちも同じ道を歩いているのかもしれない。便利な生活を追求するのあまり、
大切な何かを、
どこかに置き忘れてはいないだろうか?
   
      
〔参考サイト〕
・吹上浜砂の祭典公式ホームページ|Sand & Flower Festa in Fukiage Japan
※各砂像の説明については、現地のパネルや吹上浜砂の祭典公式ホームページおよびウィキペディアなどを参考にして書きました。
【編集後記】
吹上浜砂の祭典の会場は、本HPの管理者の住む北薩から車で二時間もかからずに行ける距離にありながら、5年ぶりの訪問になりました。というのも、会場まであと3kmほどになってから1時間半も費やさなければならない混みようなのです。それでも、会場に入ると素晴らしい砂像群に圧倒され、来た甲斐があったことを実感します。何て壮大で緻密な砂像なのでしょうか。アブ・シンベル大神殿などは写真で見る実際の遺跡とそっくりです。そして、今回は世界文化遺産の遺跡の勉強にもなり、砂像制作体験コーナーでたくさんの子供たちが夢中になって砂にまみれている風景にも感動しました。制作者の方々、関係者の方々、感動をありがとうございました。中学生選手権大会砂像群や小学生選手権大会砂像群をはじめとして、すべての砂像の写真をアップできなかったのが残念です。
 ⇒ '05砂の祭典 in 加世田
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