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旅行記 ・外泊 〜 石垣の里 − 愛媛県愛南町 2020.02
 
そとどまり・いしがきのさと 
外泊・石垣の里
愛媛県南宇和郡愛南町にある外泊(そとどまり)は集落が
『石垣の里』として『未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選』、『美しい日本の歴史的風土 100選』、
『日本の美しいむら農林水産大臣賞』に選定されているところです。
愛南町中心部から西に向かって突き出た
西海半島の西部の入り江にあります。入り江から急斜面の山の中腹まで
約50軒の民家民家がひしめき合うように軒を並べています。
家屋は台風や冬の強い季節風から
守るために、家によっては軒に達するほどの高さの石垣で囲まれている。海は美しく、
熱帯性の魚種が多く近くでは珊瑚礁も多く存在します。
幕末に外泊地区の東側に隣接する
中泊地区の人口が増加し、地区の主導者が各家の二男以下に分家移住を提案しました。
これに応募した人々が移住し、地名を『外泊』と名付けました。
中泊に隣接する入り江の谷を埋めて水路を
確保し屋敷地を造成。入居者の手で屋敷地の造成や石垣の積み上げが行われました。
明治12年(1879年)頃、全戸の入居が完了しました。
集落は漁業が主産業であり、
男性は海に出て漁労を行いました。女性は家で家事を行ったため、
漁労の様子が見えるよう台所は海側に作られました。
さらに台所の窓の
部分の石垣は『遠見の窓』と言われるくぼみが設けられ、
地元では特に『海賊窓』と呼ばれました。
石垣の間を縫うように続く細い路地を
歩いて集落の上部へと登っていきます。路地を歩いていると、想像以上に背が高い石垣であることに気づきます。
下を見れば路地は綺麗に石を敷き詰めた石畳の道になっています。
城壁のように迫ってくる石垣は、
本来、急斜面にある集落を台風や潮害、季節風などから人々の暮らしを守るために、
軒に達するほど高く作られた生活用の石垣でした。
密集する住居内の小道を抜けると
やはり石垣で造成した段々畑にでます。今は休耕畑になっており、木々が生えている畑も
ありますが、昔は山の中まで段々畑が続いていたそうです。
集落内には展望休憩所の他に、
喫茶・軽食を出す観光施設『だんだん館』があり、前日までに事前予約をしておけば、眼下に
広がる宇和海を眺めながら南予地方の郷土料理を楽しめるそうです。
外泊までのアクセスは、バスを使う場合、
JR宇和島駅から城辺・宿毛行きの宇和島バスに乗って1時間15分、御荘下車。
宇和島バス外泊行きに乗り換え30分、終点で下車します。
車の場合は宇和島道路津島岩松ICから
国道56号を使って西海道路経由で37km、所要時45分(宇和島市内から1時間20分程度)
海岸沿いにある外泊集会所の周辺に無料駐車場が整備されています。
 
【参考にしたサイト】
(1)外泊 - Wikipedia
(2)外泊『石垣の里』(愛媛県南宇和郡愛南町) - 瀬戸内Finder
(3)愛媛の観光・グルメ・イベントをまとめたWEBマガジン、海賊つうしん
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