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旅行記 ・白木神社 − 鹿児島県伊佐市大口 2022.04.25
       
白木神社
薩摩川内市方面より来て、
国道267号を、伊佐市大口の市街地入口約1km手前で左折して、
国道447に入って約2km走ると白木
(しらき)地区です。
 そこに茅葺屋根の神社、
白木神社があります。県指定文化財になっています。祭神は白木姫尊で、御神体は
白木の聖観音立像。勧請は、応永15年(1408年)3月6日。
棟札・墨書によると以前は、
真言宗白木山長福寺の観音堂であったと称せられ、明治初年の
廃仏棄釈の難を逃れるため、白木神社となりました。
特に廃仏毀釈が
激しかった鹿児島でよく見かける、破損されたまま置かれた
仁王像がそのことを物語っています。
廃殿は寄棟茅葺屋根で、
宮殿は切妻栩葺
(とちぶき)であり、ともに室町時代の建物と言われます。
本殿及び宮殿とも昭和28年9月、県指定文化財に指定。
宮殿に安置されている観音像の光背に、
『本田三反良清大導聖観音白木山長福寺行基菩薩御作也応永十五年三月六日』と
記されています。昭和29年3月に県指定文化財に指定。
素木の寄木造りの像は彫刻の形式からみると、
平安末期から鎌倉中期の作ではないかと言われ、また、一説では平清盛の三男宗盛の曽孫清祖が、
平家没落後京都からこの地へ移したと言われますが、史実は明確ではありません。
昔から産婦の観音さまとして
崇められ、安産美女が生まれると言い伝えがある。毎年正月元旦と七月の
大祭には開帳され、観音さまの美しい姿を拝見できます。
 
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