♪鹿児島おはら節
童謡・唱歌の世界

   
   
旅行記 第12回 渋谷・鹿児島おはら祭 − 東京都渋谷  2009.5.17
 渋谷・鹿児島おはら祭
j神南小学校鼓笛隊マーチ演奏行進
毎年5月中旬になると、
東京渋谷で『渋谷・鹿児島おはら祭』が
開かれます。渋谷と鹿児島を繋ぐ、
文化交流の一大イベントです。
 行進を見守って
第12回の今年(2009年)は、
5月16日(土)に、プレおはらおよび前夜祭、
17日(日)に本まつりが
おこなわれました。
神南小学校鼓笛隊マーチ演奏行進
警視庁渋谷警察署行進
踊りのパレードに先立ち、
神南小学校鼓笛隊マーチ演奏行進、
警視庁渋谷警察署(交通安全横断幕)行進、
國學院大學体育連合会吹奏部演奏行進が
行われました。
本まつりでは、
道玄坂と文化村通りを歩行者天国にして、
関東連、鹿児島連、53連の約2000人の踊り手が、
”おはら節”、”ハイヤ節”、”渋谷音頭”の
踊りのパレードを繰り広げました。
出番を待つ

警視庁渋谷警察署(交通安全横断幕)行進
また、踊りパレードの合間には、
ヤング踊り連などによる『アトラクションTOKYO』
和湧太鼓打会、太鼓打 魁などによる
『太鼓打の披露』もありました。
よっしゃ。。。
太鼓打 魁
12時50分の祭り開始から、約3時間、
渋谷の道玄坂、文化村通り一帯は、おはら祭
一色に包まれ、踊り連と沿道の観客とが
一体となって盛り上がりました。
鹿児島商工会議所・青年部連
なぜ渋谷で鹿児島おはら祭なのでしょうか?
祭りが始まった当時の渋谷区長が
鹿児島県人の血を引く方だったことや、

ハチ公の初代銅像を造った
彫刻家の故安藤照氏が鹿児島出身だったこと

などが知られていますが、
関東串良連
関東串良連
鎌倉時代、
渋谷一帯を治めていた渋谷光重は、
宝治元年(1247年)の合戦の恩賞として、
北薩摩の穀倉地一帯の地頭職を
与えられます。
一見、何の関係もなさそうな渋谷と
鹿児島は、実は昔から強い歴史的なつながりを
持っていたのです。
関東いぶすき連
関東志布志連
6人の男子があった光重は、長男のみを
本領に留め置き、他の5人を北薩摩の
祁答院(けどういん)・東郷・鶴田・入来院・
高城(たき)に下向させたのです。
飛び入り(?)のお嬢さんも・・・
かごしま親善大使のお嬢さんも・・・
さて、『おはら祭』は、
地元鹿児島では、毎年11月2日、3日に
鹿児島市で開催されている祭りで、
2日間でのべ約2万以上の観客で賑わいます。
ヤング踊り連
おはら祭は、
鹿児島市制施行60周年の記念として、
昭和24年、戦後の街興しに
燃える市民の中で生まれた祭りでした。
ヤング踊り連
ヤング踊り連
そして、平成12年度、
第49回のおはら祭から活動を
開始したのが『ヤング踊り連』です。
ヤング踊り連
おはら祭の魅力を高めるため、
伝統的な踊りに新しい感覚を組み合わせ、
若者らしいいきいきとした踊り手を
養成することを目的に結成されました。
・・・・・・。
愛犬ツンを連れた西郷どんもお出ましです
『ヤング踊り連』は、
おはら祭振興会事務局が
公募した中学生から25歳の若者たちで
編成されています。
東京奄美会女性部
『東京奄美会女性部』は、12回目の参加。
今年も古里奄美の本場大島紬を着用して、
〜立てば芍薬座れば牡丹、
踊る姿は鹿児島おはら節〜
関東、ザ、徳之島
喜界・島おどりの会
9回目の出場となった今年も総勢80余名が
集った『関東、ザ、徳之島』。
連のシンボルである模造牛を携えての
参加となりました。
奄美愛(かな)しゃ連
『奄美愛しゃ連』は、鹿児島の祭りと渋谷の
祭りに年毎交互に参加しています。
自由踊りの振り付けは、奄美大島の
伝統行事
『八月踊り』をアレンジしたものだそうです。
大黒連
〔備考〕
下記の公式サイトが参考になります。

■『渋谷でおはら』大会運営委員会公式サイト
 
■おはら祭公式Webサイト
  関東二甲会踊り連
【編集後記】
念願叶って今年初めて『渋谷・鹿児島おはら祭』を見に行ったのですが、本まつりの5月17日の天気予報は雨。鹿児島では、出立や祝い事、神事の日などに降る雨を『島津雨』といいます。朝ホテルを出るとき降っていた雨も、まるで人々の意を汲み取ったかのようにじき止んでくれました。神南小学校鼓笛隊のマーチ演奏行進から始まって、やがて会場に鹿児島おはら節が流され、踊り連が一斉に踊り出したときには、感動で涙が出るほどでした。何しろ、大東京のそれも最も賑やかな繁華通り2本を、真昼の12時から夕方の5時まで交通規制して、おはら祭一色にしようという企画ですから、渋谷商店街や行政、警察関係のみならず当の県人会の理解と協力を求めて、平成10年、第一回の開催に漕ぎ着けるまでには、大変なご苦労があったそうです。53連、約2000人の踊りはとても壮大で多彩でした。初めて聞く『渋谷音頭』も良かったです。素敵な風景や表情をまだまだたくさん撮影したのですが、容量の関係でたくさんアップできないのが残念です。いつまでも続けて欲しい『渋谷でおはら祭』です。長年鹿児島県人会の事務局に勤務され、第一回の立ち上げから祭りに携ってこられた、鹿児島県入来町(現薩摩川内市)のご出身で千葉県在住の東郷天豪さま(現在、鹿児島市関東交友会副幹事長)に案内をして頂きました。ありがとうございました。
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