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しぶおんせん 渋温泉 |
横湯川沿いに軒を連ねる渋温泉の宿泊施設 |
JR長野駅前から長野電鉄の特急に乗って42分。 終着駅・湯田中駅で下車して、上林(かんばやし)温泉行きのバスに乗って10分、渋温泉の停留場で 下車します。渋温泉は、長野県下高井郡山ノ内町にある温泉郷です。 |
石畳の道沿いの旅館街 |
横湯川沿いに大型宿泊施設、奥に入った 石畳の道沿いに木造建築の旅館など、合せて35の宿泊施設が建ち並びます。渋温泉は、源泉から直接、 引湯しいているため温度が高く、熱めで、湯量もたっぷりです。お湯はすべてかけ流しです。 |
石畳の道沿いの旅館街 |
開湯伝説によれば、 1300年前に行基(ぎょうき、奈良時代の高僧)が発見したとされ、戦国時代には数多く存在する 武田信玄の隠し湯のひとつでした。 |
行基菩薩頌徳碑と萬福和合道祖神 |
武田信玄の寄進によって温泉寺が開かれ、 川中島の戦いの折には傷ついた兵士を療養させた場所でもあるそうです。江戸時代には、佐久間象山、 小林一茶、葛飾北斎などの文人がこの地を訪れました。 |
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渋温泉から地獄谷野猿公苑までのアクセス |
もちろん、各宿の内湯を楽しめますが、 九つの外湯をめぐる『九湯めぐり』と称する外湯巡りが有名です。カラン、コロン、石畳のつづく温泉街を歩けば、 あちこちに葛飾北斎の川柳を刻み込んだ御影石の句碑が建っています。 |
石畳の道沿いの旅館街 |
横湯山温泉寺 |
武田信玄ゆかりの横湯山温泉寺 |
温泉街の最も東の奥まったところにある横湯山温泉寺は、 約700年の歴史をもつ曹洞宗の寺。1305年、京都・東福寺の虎関禅師が草庵を結んだのが始まりで、1554年に中興され、 1564年に、武田信玄より寄進を受領。信玄直筆の寄進状や軍配が寺宝として残っているそうです。 |
温泉寺の隣りにある金刀比羅宮薬師庵 |
北斎川柳句碑 |
『蜻蛉は石の地蔵の髪を結ひ』 北斎 |
世界的に有名な江戸時代の浮世絵師・ 葛飾北斎は、川柳の大家でもあり渋温泉には北斎の川柳を刻んだ 187本の御影石の句碑が建てられ、 かつてこの地に遊んだ北斎を偲ぶよすがとなっています。 |
『誰が嗅で見て譬(たとえ)たか河童の屁 北斎』 |
九湯めぐり |
二番湯・笹の湯(効能:湿疹) |
渋温泉の外湯は、 『九湯めぐり』(厄除巡浴外湯めぐり)と呼ばれる名物です。地元の人が毎日利用する九つの 外湯(共同浴場)が、宿泊客に限って解放されています。 |
三番湯・綿の湯(効能:切り傷、おでき、子宝) |
各宿には、各外湯共通の専用カギが用意されていて、 宿泊客一人ずつに貸し出されます。このカギでドアを開けて入浴します。ドアはオートロックになっています。 それぞれの浴槽はそう広くなく、2〜3人用の広さで、洗い場もありません。 |
八番湯・神明滝の湯(効能:婦人病) |
番台もなく、番をする人もいにシンプルなもので、 6:00〜22:00の間、好きなお風呂にいつでも、何回でも入るので、ドアを開けて、 下駄がないのを見計らって入りました。 |
各外湯に共通の専用カギ |
たかやくしわこうあん 高薬師和光庵 |
高薬師・和光庵 |
祈願手ぬぐいにスタンプを押しながらめぐった 九湯めぐりの総仕上げは、78の石段を上った温泉街裏山の高薬師さんへ。 そこでお詣りして印受すればきっと満願成就です。 |
高薬師・和光庵へ上る石段 |
金具屋 |
金具屋・斉月楼 |
2001年7月に公開された アニメ映画『千と千尋の神隠し』の『湯屋』のデザインのモデルになったのではないかと いう建物があちこちにあるようです。 |
斉月楼の由来書き |
例えば、台湾の九イ分(きゅうふん)の 阿妹茶酒館や江戸東京たてもの園の子宝湯、道後温泉本館などなど。渋温泉の金具屋の 斉月楼(昭和14年完成の木造4階建て)もその一つだそうです。 |
夜の金具屋(『千と千尋の神隠し』の湯屋を彷彿とさせます) | ||
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