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♪秋の歌(チャイコフスキー) |
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佐伯〜歴史と独歩と寿司グルメ − 大分県佐伯市 |
大分県の最東南部、宮崎県との県境に近いまち・佐伯市。ずっーと「さえき」と思っていましたが、「さいき」と言います。慶長6年(1601年)、日田から入封した初代毛利高政が、佐伯荘2万石の本拠地と定めた豊後佐伯藩の城下町です。山頂に旧城の石垣の残る城山や、その麓にそって続く「歴史と文学の道・武家屋敷通り」(日本の道百選)に、いにしえの面影を色濃く残すまちです。佐伯は、明治の文豪・国木田独歩がこよなく愛したまちでもあります。独歩は、鶴谷学館の教師として、明治26年から27年にかけての一年足らずを、佐伯の自然と人々との交流のなかで過ごします。その経験は、後の独歩の作品に大きな影響を与えたといわれます。「春の鳥」「源おぢ」「鹿狩」など、佐伯を舞台にした作品も少なくありません。国木田独歩は、若かった学生時代によく読んだ作家の一人です。 そして、佐伯は、黒潮にもまれた豊穣の海『豊後水道』から揚がる「関さば」や「関あじ」などの海の幸を生かし、『世界一佐伯寿司』を目指しているまちです。JR佐伯駅や観光案内所には、『佐伯寿司マップ』という案内パンフレットがあって、10数軒のお寿司屋さんが紹介されています。『歴史と独歩と寿司グルメ』に誘われて、佐伯を訪れました。 (旅した日 2003年9月) |
城山 標高約140mの山頂には、豊後佐伯城(鶴屋城)の石垣が残っています(写真下段左)。城山は、国木田独歩が愛した山で、独歩は、この城山を舞台にした短編小説「春の鳥」を書いています。山頂には、文学記念碑が建てられています(写真上段左)。頂上からは、360度佐伯市街が望めます(写真上段右)。写真下段右は、JR佐伯駅に掲載してある独歩の小説文。 |
養賢寺 養賢寺(写真左)は、「歴史と文学の道・武家屋敷通り」の入口にある旧藩主毛利家の菩提寺で、臨済宗妙心寺派に属する禅寺です。写真右は、養賢寺に続く武家屋敷通り。この通りを進むと、国木田独歩館や汲心亭に至ります。 |
安井(あんせい)と薬医門 8代藩主毛利高標(たかすえ)に仕えていた侍医・今泉元甫が、飲み水に困った城下の人々のために、私財を投じて掘った井戸の一つ。すぐ上の現在汲心亭のあるところに藩の米倉があったため、「お倉の井戸」とも呼ばれ、昭和初期まで住民の生活用水として使用されました。写真左が安井で、写真右は近くにある薬医門。 |
茶室・汲心亭 佐伯藩二万石の御米倉跡に作られた茶室です。『お茶を汲(く)むということは、心を汲んでお客様をもてなすこと』から汲心(きゅうしん)亭と命名されています。正門は、同藩の「薬医門」を復元したものです。本館を『更深軒(こうしんけん)』、草庵を『五味庵(ごみあん)』といいます。更深軒の意味は、「路入桃源深更深」(路は、桃源に入りて深くして更に深し)の意味で、五味庵は、人の心のあり方によって、お茶が五つの味に変化することから命名されています。 |
茶会、俳句会、短歌会、川柳会、生花会、その他の伝統的な文化活動を行う場合に使用できます。 また、希望の方は、有料(¥300)でお抹茶が頂けます。 ◆開館時間 (平 日)午前9時〜午後10時 (日曜・祝日)午前9時〜午後5時 ◆休 館 日 毎週月曜日・12月29日〜翌年の1月3日 茶庭には、お客さんがいないのを見はからって、裏山から鹿がやってくるそうです。『庭に寝そべって、じーっと見つめているんですよ。でも、残念なことにお客さんがいらっしゃると行ってしまいますの。折角カメラをお持ちなのに残念ですわ。』 そんなお話しをうかがいながら、作法の心得もないまま無礼講で、とても美味しいお茶とお饅頭を頂きました。 |
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国木田独歩館 国木田独歩が寄寓した坂本邸を改造し、平成15年4月にオープンした資料館です。写真上段左が外観、上段右が独歩が下宿した主屋二階の8畳間。低い天井が特徴で、腰を下ろして見る窓外の風景にも趣があります。土蔵には、資料等が展示されています。写真下段左は土蔵一階入口、下段右は土蔵二階で電子ブックが見れます。 |
櫓(やぐら)門 櫓門(写真左)は、三の丸御殿の正門で、江戸時代の城郭建築の趣を残しています。今は、三の丸御殿そのものはなく、佐伯文化会館が建っています。写真右は、櫓門のすぐ隣りにある佐伯小学校の門と白塀。 |
世界一佐伯寿司 JR佐伯駅や観光案内所には、『佐伯寿司マップ』という案内パンフレットがあって、10数軒のお寿司屋さんが紹介されています。その中で紹介されている『寿司源』(写真上段右)さんで、お店オリジナルの寿司『ぜんご寿司』(ぜんご寿司、鯖松かさ、うにいか、かに寿司、各2個)と関鯖のしめ鯖を頂きました(写真下段左)。恰幅の良いご主人(写真下段右)は、JR九州のポスターにもモデルとして写っている方です。写真上段左は、『寿し好』さんで見かけたポスターです。鳥羽一郎が歌う『男の港』(豊後水道、鶴御崎を歌った歌謡曲)を彷彿(ほうふつ)とさせます。 |
【備考】 (1)本ページの作成では、JR佐伯駅隣りの観光案内所で頂いた各種観光案内パンフレットを参考にしました。 (2)佐伯市役所のホームページアドレスは、右記の通りです。 → http://www.city.saiki.oita.jp/ (3)『寿司源』さんのホームページアドレスは、下記の通りです。 → http://www.cts-net.ne.jp/~saikicci/sushi/sushigen.htm |
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