♪うれしいひなまつり
童謡・唱歌の世界



                     旅行記 ・九州のひなまつり(5) − 柳川さげもんめぐり 2007.03.03
水郷柳川




水郷のまち、詩人北原白秋の生誕の里、
福岡県柳川に春の訪れを告げる
ひな祭りは、『さげもんめぐり』と呼ばれます。










春風に揺れる『さげもん』と
どんこ舟でいく川下り。川面に白壁と
あでやかな雛飾りが映ります。





さげもん





『さげもん』とは、
方言でつるし雛のことです。


藩政時代、
女の子が生まれると、この子の一生が
幸せでありますようにと祈りを
こめて親戚、知人から贈られた
着物のはぎれで、


縁起のよい鶴・兎・宝袋・鶏・桃・梅・桜、
さらに、蝉や鼠・兎・猿・鳩・ひよこ・蝶、そして這(は)い人形などを
一針一針縫い上げた和風縫いぐるみを作りました。



はぎれで作った和風縫いぐるみに、
鮮やかな七色の糸で巻いた柳川地方伝統の大まり小まりを
組み合わせて作られたのが『さげもん』です。






上の方に飛ぶもの、中間に山のものや
木になるもの、木に咲くもの、そして下の方に水中のものを置くのが
基本的な飾り方と言われています。






這(は)い人形は、
産まれて、はいはいするようになった親の喜びを
表しています。






7連に糸を通したものが7つで、7×7=49。
人生50年と言われた時代に
女性は一歩引いて49年と配慮した意味を含ませ、






さらに中央に柳川大まり2連を加えて
51個とすることにより、
人生50年より1年でも長生きできるようにと願をかけます。









お花・松涛園


柳川は立花藩12万石の城下町でした。
4代目藩主鑑虎は、遊息所として集景亭という別邸を建てました。
その地域が当時『花畠』と呼ばれていたことから、地元の人々は親しみを込めて
『お花』と呼ぶようになりました。


松涛園(しょうとうえん、写真上)
は、宮城県の松島を
模して造られたといわれる庭園で、国の名勝地に指定されています。






お花では、立花藩の雛人形が展示されていました。




  旅行記  ・水郷柳川 − 福岡県柳川市
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