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旅行記 ・阿蘇神社 おんだ祭り − 熊本県阿蘇市 2015.07.28
阿蘇神社 おんだ祭り(御田植神幸式)
阿蘇神社(楼門)
阿蘇神社(あそじんじゃ)は、
熊本県阿蘇市の阿蘇山北麓に鎮座する神社で、全国に
約 450社ある阿蘇神社の総本社です。
本殿前に待機する田男、田女、牛頭人形
古代からの有力氏族である
阿蘇氏が現在も大宮司を務めます。全国的にも珍しい横参道で、参道の南には
阿蘇火口、北には国造神社が位置しています。
出発の準備が整った馬上の神職と早乙女
 東向きに還御門、楼門、
御幸門があり、境内には社殿が3棟あります。日本三大楼門に数えられる楼門は、高さが18mあり、神社では
珍しい仏閣の様式で建てられた二層楼山門式です。
宇奈利が出てきます。
阿蘇開拓の祖神と
伝えられる、主祭神である男神・健磐龍命をはじめとして、二の神の
女神・阿蘇都比命ら十二神を祀る。
いよいよ阿蘇神社を出発です。
旧社格は、大正元年に
官幣大社62社の一つ。肥後の国一の宮で町名も一の宮町。
神徳は、厄除け縁結び、学業成績、交通安全。
一の御仮屋に向かう宇奈利
孝霊天皇9年6月、
健磐龍命の子で、初代阿蘇国造に任じられた速瓶玉命(阿蘇都比古命)が、
両親を祀ったのに始まると伝えられる。
唐櫃には御神饌が入っています。
阿蘇神社では年間を
通じて稲作に関する祭礼が行われます。その中で、毎年7月28日に行われる『御田植神幸式』、
通称『おんだ祭』とも呼ばれる行事が最大規模のものです。
阿蘇神社の神紋は『違い鷹』です。
神様がお乗りになった
4基の神輿(みこし)を中心に、田男・田女・牛頭などの農耕に関する人形等、
約200人の行列が青田の中を練り歩きます。
宇奈利の美しい眼差し
その中で、神様のお食事が
入った唐櫃(からびつ)を頭に乗せた、全身白装束の宇奈利(うなり)と
呼ばれる14名の女性たちの姿が印象的です。
宇奈利の美しい眼差し
神幸式はこの時期の稲の育ち具合を
神様にご覧いただくことによって秋の豊作を祈願するものです。お祭りの名称は、御田植神幸式と
いうものの、実際に田植えを行うものではありません。
ご祝儀酒
すでに、この時期の稲は
かなりの背丈まで成長しています。では、何をもって田植えとするのでしょうか。
行列には定められた道順があります。
田植えを模した御田植神幸式
神社を出発して途中、
二個所の御仮屋(休憩所)を経て、神社に戻ってきます。行程の中で、二箇所の御仮屋と
帰着後の神社において神輿に向かって苗が投げられます。
先導役に続いて、猿田彦面、神職、五色絹が。後方に宇奈利。
この行為を『田植え』と
称するものです。使用される稲は、おんだ祭用に特別に育てられた神事用のものです。そして、
たくさんの稲が神輿にのれば豊作になるとされています。
宇奈利がやってきました。
行列は、半日をかけて
駕輿丁(かよちょう=高貴な人物の載る駕輿(がよ)を担ぐことを主たる任務とした職員)が
御田歌を謡いながら遅々と進んでいきます。
根子岳を背景に田園をゆく宇奈利
阿蘇五岳の一つ
根子岳(ねこだけ)を背景に、先導役のあとに、猿田彦面、
神職、五色絹、そして宇奈利が行く。
宇奈利は行ってしまいます。
さらに、
馬に乗った早乙女、獅子持ちと鷹持ち、神輿と続く。古式ゆかしい、
のどかな時代絵巻が展開されます。
続いて、馬に乗った早乙女が。
念願だった『おんだ祭り』の撮影。
再三にわか雨に降られ、境内で待つこと3時間半、田んぼの畦に立って
待つこと3時間でしたが、念願叶った一日でした。
元気のいい獅子と鷹持の青年たち
この『おんだ祭り』は、
『阿蘇の農耕祭事』として、国の重要無形民俗文化財に指定されています。なお、本ページの説明文は、
当日阿蘇神社で頂いたチラシを参考にさせて頂きました。
そして、神輿が行きます。
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