9月28日、昔からの独特なやな(簗)を使った落鮎漁が始まりました。 |
本HPの開設者が住む鹿児島県さつま町では、9月も終わりに近づくと、秋の風物詩の一つである、川内川(せんだいがわ)の落鮎(オチアユ)のやな(簗)漁が始まります。夏の間川の上流で生活した鮎は、初秋、河口付近で産卵するために川を下っていきます。これを落鮎といいます。 |
竹を使って川を堰(せき)き止める堰をつくっているところです。 |
やな漁といえば、一般的には川の中に足場を組んで木や竹ですのこ状の台を作り、上流から下ってきた魚がかかるのを待つ漁法を言いますが、古くから行われているさつま町の漁法は、川に石や竹で堰(せき)を作り、堰の中央の流れが急な個所に竹で編んだ円錐状の籠(かご)を仕掛けます。入して、三井別邸として来客の応接等に使用していましたが |
残暑だとはいえ、長時間水に浸かっていると体が冷えることでしょう。 |
川を下る魚は堰があるので下るにも下れず、竹籠が仕掛けてある中央の流れの方に寄っていって籠の中に入ります。籠はいったん入ると抜け出せない仕掛けになっています。やな漁では落鮎のほかに、『山太郎カニ』の名で呼ばれ親しまれているモクズガニや川エビ、うなぎなど、旬の川の幸が捕獲されます。 |
竹で編んだ円すい状の籠(かご)を仕掛けます。 |
グリーン・ツーリズム(農山漁村地域において自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動)の一環として、落鮎のやな漁に挑戦する体験ツアーも実施されていて、獲れた川魚は塩焼きなどに調理されて、その場で参加者に振る舞われます.。応接等に使用していましたが |
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