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旅行記 ・長島 春の風景 − 鹿児島県出水郡長島町  2013.04
黒之瀬戸大橋
阿久根市側から眺めた黒之瀬戸大橋
長島町は、鹿児島県の北西部、熊本県天草島と九州本土との中間に位置する長島本島と獅子島、伊唐島及び諸浦島の4つの有人島と大小18 の無人島で構成されている町です。北部の入江の多い海域は、例えば伊勢志摩の絶景を思わせるようなリアス式海岸の景勝地となっており、養殖ブリの水揚げ高日本一を誇っています。今回は、長島本島の南部から西部の春の風景を訪ねました。
長島側の『うずしおパーク』から眺める黒之瀬戸大橋
黒之瀬戸大橋 長島本島は、九州本土の阿久根市と最狭幅300mの海峡・黒之瀬戸で隔てられた離島でしたが、12 年(直接工事2年)の歳月と18億5,000万円の巨額を投じて架けられた全長502mの黒之瀬戸大橋が、昭和49年(1974年)4月に開通して半島化すると長島は飛躍的な発展を遂げていきました。
『うずしおパーク』から南を眺めた黒之瀬戸
黒之瀬戸大橋が着工・開通した昭和40年代は折しも経済成長期でした。車の大衆化が進み、車が急増した中で大橋が開通すると、堰を切ったように島への交通、流通が拡大し、当初30年をめどにしていた建設費の償還も17年目に償還し終わるほどでした。償還が終わった平成2年(1990年)に通行料の無料化が実現しました。
道の駅『黒之瀬戸だんだん市場』
道の駅 黒之瀬戸だんだん市場 長島の入口、黒之瀬戸大橋を渡り切った右手にある道の駅で、2010年に開駅。駅名は町民から募集して決められたもので、『だんだん』は、”ありがとう”という意味の方言である『だんだん』と段々畑のだんだんを意味しています
地産のとれたて野菜
店内には、赤土ばれいしょやさつまいも、みかんなど温暖な気候に恵まれた土壌をもつ長島の美味しい取れ立ての農産物が並び、大きないけすには、地元で捕れたタイやブリ、アラカブ、伊勢エビなどの魚介類が泳いでいます。魚は、希望すればその場で下処理してもらえます。
黒之瀬戸の新鮮魚介類
その他、おそうざいコーナー、工芸品コーナー、乾物・加工品コーナー、長島産本格芋焼酎を置いたお酒コーナーなどがあり、館内には長島の観光案内も併設されています。道の駅の裏手を150mを登った高台は『うずしおパーク』という公園になっていて、黒之瀬戸と黒之瀬戸大橋の絶景を見下ろせます。
大伴旅人の万葉歌碑
万葉集南限の歌 7世紀後半から8世紀後半頃にかけて編まれた日本に現存する最古の和歌集である『万葉集』の歌の南限はここ黒之瀬戸で、大伴旅人(おおとものたびと、665〜731年)と長田王(ながたおう、年未詳〜 737年)の歌碑が『うずしおパーク』内に建てられています。
長田王の万葉歌碑
長島町概要マップ 拡大図
       隼人(はやひと)の瀬戸の巌(いはほ)も 
              鮎走る吉野の滝になほしかずけり  大伴旅人
  
       隼人の薩摩の瀬戸を雲居なす
              遠くも我は今日見つるかも  長田王
黒之瀬戸港と赤土ばれいしょ畑
かつて黒之瀬戸を渡るフェリーが発着していたフェリー乗り場は、今は静かな入り江となっています(写真上)。そして、汐見の段々畑だけでなく、黒之瀬戸大橋のたもとの畑でも長島特産の『赤土(あかつち)ばれいしょ』(馬鈴薯、じゃがいも)が栽培されていて、収穫が始まっていました(写真下)
赤土ばれいしょの収穫
汐見の段々畑
上り浜(右)と汐見の段々畑(前方)
汐見の段々畑 長島の入口、黒之瀬戸大橋を渡り、国道389号線を蔵之元面へしばらく走って峠を越えた途端、目の覚めるような青い海原と海岸から、山頂に向い営々と築き上げられた段々畑が見えてきます。この『上り浜・汐見の段々畑』の風景は、平成12年(2000年)に、『新かごしま百景』コンテストで第35位に選出されました。
国道389号沿いの花壇
キャッチフレーズに『石積みと花の町・長島町』とあるように、大小さまざまな自然石を積んで、段々畑や宅地が造成されています。そして、島内のいたるところに花が植えれています(折しも、『夢追い長島花フェスタ』が開催中でした)。段々畑は、長島特有の赤土で、主にばれいしょ(しゃがいも)やさつまいもが栽培されています。
段々畑と集落
赤土ばれいしょ
ばれいしょ掘り用の耕運機
赤土(あかつち)ばれいしょ 長島は、島全体が粘土質の赤土で覆われているため、ばれいしょ栽培には特に適しています(長島では、一般的に『じゃがいも』より『ばれいしょ』という呼び方をしています)。独特の赤土により良質な甘みのあるジャガイモがとれ、『赤土ばれいしょ』の名前で全国に出荷されます。
総出でばれいしょの収穫です
長島地区の赤土ばれいしょの生産は、昭和58年(1983年)から始まり、平成10年(1998年)には『かごしまブランド産地』の指定を受けました。『かごしまブランド産地』は、品質のよいものを、量をまとめて安定的に出荷できる産地づくりを目指すもので、県内産地のモデルとなる16品目25産地(平成24年5月末現在)が指定しています。
段々畑からの眺望も素晴らしいです
長島地区の赤土ばれいしょには、1月上旬〜2月下旬に収穫する『早春ばれいしょ』と4月上旬〜5月下旬に収穫する『春ばれいしょ』があります。訪ねた日(2013年4月13日)は、あちこちの畑で『春ばれいしょ』(ニシユタカという銘柄らしいです)の収穫が始まっていました。
幹線である国道389号と汐見の段々畑
長崎鼻灯台
六角形の姿が美しい長崎鼻灯台
長崎鼻灯台 明治の時代、南西諸島や台湾から熊本三角港に向かう航路の重要な海の道しるべとして明治30年に初点灯した灯台。サツマイモ畑が広がる長崎鼻の先端にあり、六角形の白亜の姿が美しい。夕日が美しい、また灯台下の岩場で磯釣りが楽しめる公園になっています。
指江の風景
指江のばれいしょ畑
長島町指江地区 平成の大合併前の旧長島町の役場があったところで、現在は長島町指江庁舎があります。指江古墳群(長さ約180mの海岸の自然丘陵上に造られた約140基の群集墳)があり、歴史民俗資料館、温泉センターサンセット長島、道の駅辺りは、前方に牛深港(熊本県天草市)を望む景勝地となっています。
指江の集落風景
ながしま花フェスタ
メイン会場は海を見下ろす高台にあります
夢追いながしま花フェスタ 温暖な長島で一足先に春の花々を楽しんでもうらおうと、平成25年3月30日(土)から5月6日(月)まで、『第3回夢追い長島花フェスタ』が開催さています。期間中は、フラワー体験教室、デコレーション石けんづくり、特産品祭り、花カフェ、ちびっこフェスティバルなど、各種イベントが開催されます。
約20万本の花々が植えられています
メイン会場である『長島サンセットの丘』(長島町文化ホール周辺)のほかに、『川床ふれあいの郷』をフラワーガーデンに、長島一周を囲む道路を『ぐるっと長島フラワーロード』として、パンジー、ポピー、ノースポールや金魚草など約20万本の花々が植えられています。
会場内にそびえる白亜の風力発電機
風力発電所 長島は、島内に合計25基の風力発電機が群をなして立ち並ぶエコロジーアイランドでもあります。花フェスタのメイン会場である長島サンセットの丘に、風力発電を行う事業会社『長島ウインドヒル株式会社』(九州電力と九電工の共同出資により設立)の風力発電所があります。
長島海峡を隔てて望む牛深港(熊本県天草市)
蔵之元港
牛深港からフェリーが到着しました
蔵之元港 長島は、海峡をはさんで約 10km 西方に位置する天草市牛深地区(旧牛深市)との結びつきが昔より強いでした。今も、長島の蔵之元港と牛深港を結ぶフェリーに乗ると、長島から牛深の専門学校へ通う学生の姿を目にします。現在、大型フェリーが日中に 10 往復しています。
長島産焼酎
『さつま島美人』と島内限定発売の『さつま島娘』
長島の焼酎 島内には5つの焼酎の蔵元がありますが、黒之瀬戸大橋の開通(昭和49年)によって到来する新しい時代に対応するために、昭和42年、5つの蔵元の出資による共同瓶詰工場(長島研醸有限会社)が設立されました。島内5つの蔵元がそれぞれの技法で醸し出した焼酎を集めてブレンド熟成させたのち『さつま島美人』として出荷しています。『さつま島娘』は、長島酒販同友会が長島研醸に嘆願して造ってもらっている焼酎で、長島島内限定販売のため、長島に行かないと入手できません。
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