♪I Remember You
Blue Piano Man
ブリの揚がる町、長島町− 鹿児島県長島町
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県内の人にさえ桜島や指宿や奄美の風景ほどポピュラーじゃないかも知れませんが、鹿児島県内にも、例えば伊勢志摩の絶景を思わせるようなリアス式海岸の景色があるのです。県の最北西端に位置し、四つの島とその周辺の大小18の島々からなる出水郡長島町は、西と北に天草を望む雲仙天草国立公園の一角にあって、全体が景勝の地となっています。島々の海岸は、入江の多い静穏な海域ながら、東シナ海と八代海の海水の交換が良く、年間平均水温が19℃という好条件に恵まれ、養殖ブリ(はまち)の水揚げ高日本一を誇っています。また、温州みかん発祥の地としても知られています。1876年(明治9年)にこの地から米国に渡った温州みかんは、やがてヨーロッパに渡り、サツママンダリンと呼ばれるようになりました。正月用のブリの出荷が続く年の瀬に長島町を訪ねました。(旅した日 2006年12月)

                                                           

薄井漁港
針尾公園から眺める薄井漁港 東(あずま)町漁協の拠点である薄井漁港。波静かな入江に、イケスやイカダがたくさん浮いています。中央に見えるのが竹島。
長島町は橋の町でもあります。長島本島と伊唐島を結ぶ伊唐大橋。
鹿児島県最北端に位置し、長島本島、獅子島、伊唐島、諸浦島の四つの島と
その周辺の大小18の島々から成り立っている。
伊唐大橋(長さ675m)は、PC(プレストレスト・コンクリート)斜張橋としては日本一の長さを誇ります。
東町漁協は、160人の漁師が2,170基のイケスで、年間14,000トンのブリを生産しています。
ユニークなる風景のこの船は、餌になる鰯(いわし)を運ぶ船です。
鎮座するえびす像 薄井漁港を見詰めて鎮座するえびす様。毎年12月には、船団が波をけたてて
勇壮にパレードするえびす祭りが行われます。
長島本島側にある漁協市場から眺める竹島大橋((295m)。竹島には、ブリの水揚げ場や
加工場、出荷倉庫などがあります。
養殖場から竹島にある水揚げ場にブリを運んでいる船です(写真上)。
また、船が入ってきたよ!
水揚げの順番を待ちます。
1g にも満たない稚魚(モジャコ)を、3年かけて育て上げた成魚の水揚げです。
一匹一匹、重さを計量して記帳していきます(写真上)。そして、箱詰めして出荷です(写真下)。



温州みかん発祥の地

日本マンダリンセンター 温州みかん発祥の地を記念して建てられたみかんの博物館『日本マンダリンセンター』は、
みかんの歴史・文化などをビデオや模型で楽しく学べる施設です。

冬になればコタツに入ってミカンを食べるのは、日本の一般家庭に多く見られる光景です。単にミカンと言えば、普通は『温州(ウンシュウ)ミカン』を指します。日本マンダリンセンターには、温州ミカンの由来について下記のように書かれた案内板があります。


         
温州ミカンの由来

温州みかんは、約500年前中国から伝わったミカンの種子の偶発実生(ぐうはつみしょう)と言われております。伝えたのは、当時黄岩県(おうがんけん)に留学していた天台宗の僧ではないかと 言われています。江戸時代末に長崎に来た
ドイツ人医師シーボルトが温州ミカンの錯葉(おしば)を作り、これにNagashimaと記していました。 これが長島が温州ミカン発祥の地であることの証拠となりました。温州ミカンの名は、中国の温州府に由来しています。温州府はミカンの産地として名高ったことからそのミカンのように素晴らしいというのが温州ミカン命名の由来と言われています(日本マンダリンセンター案内板より)








薄井漁港を見下ろす針尾公園には、温州ミカンを模した外灯が立てられています(写真上)。

マンダリン(Mandarin)は、柑橘の中でミカン類に属する植物の総称として用いられる言葉ですが、ヨーロッパでは温州ミカンのことを、サツママンダリン(Satsuma Mandarin)、あるいは単にサツマ(Satsuma )よ呼んでいます。


        
 サツママンダリン

初めて温州みかんが外国に渡ったのは、1876年(明治9年)ジョージ・ホール氏がフロリダへ苗木を送っています。

温州みかんがSatsumaと呼ばれるようになったのは、1878年当時米国の日本大使だったバン・バルケンベルグ氏夫人が鹿児島の方に頼んで温州みかんの苗木を故郷に送ったことに由来します。

現在、フロリダ州とアラパマ州にSatsumaという町があります。 ヨーロッパでも温州みかんのことをサツママンダリンと呼んでいます
みかん通販の江崎果樹園のホームページより









   300品種の柑橘類が収集展示されています(写真右)。
展示園には300品種の柑橘類を収集展示、果樹農家の研究などに活用されています(写真上)。
薄井漁港へ通ずる道路沿いの直販場には生活感が溢れていました。
正月を前にしてしめ飾りも売られていました。
『新じゃがいも』とあります。海岸沿いの段々畑を利用してジャガイモの生産が盛んです。
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