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旅行記 ・室生寺 − 奈良県宇陀市 2018.07
にょにんこうや むろうじ
女人高野室生寺
仁王門
室生寺(むろうじ) 室生寺は、奈良県宇陀市にある真言宗室生寺派大本山の寺院。奈良盆地の東方、三重県境に近い室生の地にある山岳寺院です。宇陀川の支流室生川の北岸にある室生山の山麓から中腹に堂塔が散在します。平安時代前期の建築物や仏像を伝え、境内はシャクナゲの名所としても知られています。
仁王門・仁王像
女人高野(にょにんこうや) 江戸時代に真言宗寺院となりますが、真言宗の拠点である高野山金剛峰寺がかつては女人禁制であったのに対して、室生寺は女性の参詣が許されていたため「女人高野」とよばれ、女性の信仰を集めたました。長きにわたって女性からも親しまれてきたということもあってでしょう、現在でも女性に人気の寺院になっています。
鎧坂(よろいざか)と金堂
歴史 この寺は奈良時代末期の宝亀年間(770年〜781年)、興福寺の僧・賢憬(けんけい)によって創建され、その弟子の修円によって寺観を整えられたといわれます。平安時代を通じて興福寺別院としての性格が強く、俗世を離れた山林修行の場、また、諸宗の学問道場としての性格も持っていました。
金堂(こんどう)(国宝)
江戸時代の元禄7年(1694年)に興福寺の傘下を離れ、真言宗寺院となります。翌年、徳川綱吉生母の桂昌院が寄進。これをもとに堂塔の修理が行われました。元禄11年(1698年)、真言宗豊山派の一本寺となり護国寺から独立し現代に至っています。1964年(昭和39年)には真言宗豊山派から独立し真言宗室生寺派の大本山となりました。
本堂(灌頂堂)(国宝)
境内 室生川に架かる朱塗りの太鼓橋を渡ると正面が本坊です。右方に折れてしばらく行くと仁王門がある。仁王門を過ぎると左手に上がる急な石段があります。これを鎧坂(よろいざか)といいます。この石段を上がっていくと正面に金堂(平安時代、国宝)が見えてきます。
本堂と五重塔
鎧坂を上りきると左に弥勒堂(鎌倉時代、重要文化財)があります。さらに石段を上ると如意輪観音を本尊とする本堂(灌頂堂)(鎌倉時代、国宝)があり、その左後方の石段上に五重塔(平安時代初期、国宝)があります。五重塔の脇からさらに 400段近い石段を上ると、空海を祀る奥の院御影堂(みえどう、室町時代前期、重要文化財)に達します。
五重塔(国宝)
金堂(国宝) 平安時代前期の建築で、屋根は木の薄板を幾重にも重ねて施工したいわゆるこけらぶき。建物前方の礼堂部分は、張り出しており、それを床下の長い束(つか)が支えているいわゆる懸造(かけづくり)という構造をしている。須弥壇(しゅみだん)には、かつては5体の仏像が横一列に安置されていました。
五重塔
向かって左から、十一面観音立像(国宝・平安時代)、文殊菩薩立像(重要文化財・平安時代)、本尊釈迦如来立像(国宝・平安時代前期)、薬師如来立像(重要文化財・平安時代)、地蔵菩薩立像(重要文化財・平安時代前期)です。これらの像の手前に十二神将立像(重要文化財・鎌倉時代)が立っています。但し、このうち、十一面観音立像及び地蔵菩薩立像ならびに十二神将立像のうち6体は寶物殿に移されました。
五重塔と本堂
本堂(灌頂堂)(国宝) 入母屋造で、屋根は檜皮葺き。鎌倉時代後期の延慶元年(1308年)の建立。この堂は、灌頂堂(かんじょうどう)とも称され、灌頂という密教儀式を行うための堂です。内陣中央の厨子(ずし)には如意輪観音坐像(重要文化財)が安置され、その手前左右の壁には両界曼荼羅(金剛界曼荼羅、胎蔵界曼荼羅)が向かい合わせに掛けられており、灌頂堂としての形式を保持しています。
五重塔
五重塔(国宝) 平安時代初期の建立で室生寺で最古の建造物。屋外に建つ五重塔としては、法隆寺五重塔に次いで日本で2番目に古く、国内最小の大きさ。1998年(平成10年)の台風7号で倒れた巨木が屋根を直撃しひさしが破壊されましたが、2000年(平成12年)に修復工事が行われ、優美な姿がよみがえりました。
太鼓橋を渡ると正面に本坊
太鼓橋 茶屋や土産物屋、料理旅館などが建ち並ぶ道から、室生寺への道に入ると室生川を渡る朱塗りの橋にきます。室生寺への入口となる太鼓橋です。以前の橋は、1959年(昭和34年)の伊勢湾台風によって流されてしまい、現在の橋が再建させてという建設時期の新しい橋だそうです。太鼓橋から望む表門は、春は表門の背景に咲く桜が、秋は橋の左右に建つカエデの紅葉が名物だそうです。7月はいずれも青もみじでした。とになります。
太鼓橋から見る門前の家並み
アクセス 室生寺への公共交通機関によるアクセスは、近鉄電車と奈良交通バスを乗り継ぐで行きます。近鉄電車の最寄り駅は大阪線室生口大野駅。室生口大野駅から奈良交通のバスに乗って所要時間は約14分、運賃は 430円。バスはの運行本数は、観光シーズン以外の通常期の場合は、8時台から16時台まで約1時間に1本の運行で、本数はそう多くはありません。但し、春と秋の観光シーズンにはバスの増発がされるようです。バス終点より徒歩5分。
太鼓橋から望む室生川沿いの風景
【参考にしたサイト】
(1)女人高野室生寺公式サイト
(2)室生寺 - Wikipedia

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