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旅行記 ・遊子水荷浦の段畑 − 愛媛県宇和島市 2020.02
 
ゆすみずがうらのだんばた 
遊子水荷浦の段畑
(国指定・重要文化的景観)
遊子水荷浦の段畑(ゆすみずがうらのだんばた)は、
愛媛県宇和島市遊子に位置する、急斜面に石垣を積み上げ作られた,
階段状の畑地で、『耕して天に至る』と形容されています。
『耕して天に至る』と形容される段々畑は
幅1〜2メートル、高さ1メートル程度の畑が最も高い箇所で海抜90メートルの山上まで
連なり、1000近い段畑の総面積は約 3.4ヘクタールに及びます。
宇和島地方は山が海に迫る地域が多く、
耕地が元々少ないです。江戸時代に当地を治めた宇和島藩の第3代藩主が、領民にイワシ漁を強制する
代わりに、山の開墾は勝手次第としたことが始まりだと伝わっているそうです。
水荷浦の段畑は、眼前に広がる宇和海の美しさもあいまって
まさに絶景で、『日本農村百景』などに選ばれており、2007年(平成19年)には『国の重要文化的景観』に
選定されました。以下の通り、宇和島市教育員会の説明板があります。
遊子の水荷浦は、
豊後水道に向かって延びる三浦半島の北岸から、さらに宇和海及び宇和島湾に
向かって分岐する岬のうち一つの小さな岬の小集落である
岬の東南側の急傾斜面には、
等高線に沿って小さな石を積み上げて形成された壮大な雛段状の畑地が展開し、
水荷浦をはじめ宇和島市周辺では『段畑』
(だんばた)と呼ばれている。
近世から近代を通じて雑穀・サツマイモ・桑などの栽培により形成された
『段畑』は、宇和海沿岸の風土とも調和して、沿岸におけるイワシ漁や湾内のハマチ養殖業とも深く関連しつつ、
農耕を継続的に営むことにより緩やかな発展を遂げた特色のある文化的景観である。
宇和島市教育員会
 
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