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中庭 |
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ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会と、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた『最後の晩餐』が残るドミニコ会修道院は、1980年、イタリアで2番目にユネスコ世界遺産として登録されました。ゴシック様式のサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会は、1446年から1490年のルネッサンス期に建設されました。教会に隣接する建物がドミニコ会修道院の食堂だった場所でした。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519) 1482年、30歳の時ミラノにやって来たダ・ヴィンチは、47歳までの円熟期をミラノで過ごし活躍しました。彼のパトロンであったルドヴィーコ・スフォルツァ公の要望で、1495年から1498年にわたって、ドミニコ会修道院の食堂の壁に『最後の晩餐』を描きました。
テンペラ絵具を使って描かれたため、この壁画は技法の性質上、絵具の剥落やひび割れなどが起きて痛みやすく、度々補修されてきました。また、第二次世界大戦では建物が爆撃を受けましたが、『最後の晩餐』の前には土嚢が積み上げてあったため、奇跡的に被害を免れたといわれます。ダ・ヴィンチはこの絵の画面中のイエスに中心を置く、一点透視法という技法により深い奥行きを表現しました。絵画という平面に三次元的空間を出現させるテクニックはルネッサンス美術から始まったものです。現物で見た立体感には感動でした。
『最後の晩餐』の見学 見学は完全予約制で、数日前に予め電話をするかチケットの入手が必要。また、見学時は予約時間の30分以上前に到着の必要があります。一グループ最大25人までで、見学は15分程度に制限されています。写真撮影・ビデオ撮影はどちらも不可。料金 : 一人 8ユーロ(1,100円前後)です。この絵画を見るために、毎年およそ32万人もの観光客が訪れるそうです。一日平均1,000人近くが訪れるという計算になります。開館時間は、8:15〜19:00(日曜日は8:15〜20:00)で、毎週月曜日が休館日ですから、終日観光客が絶えることがないという計算になります。 |
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