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| 県境の棚田 |
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| 県境(出水市芭蕉)の田植え |
| 標高687mの 矢筈岳(やはずだけ)の峠を越えて鹿児島県出水市と熊本県水俣市を つなぐ10数kmの県道117号。 |
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| 機械植えできない箇所は手植えです。 |
| その県道に入って少し進めば、 車の離合もできなりほど狭幅になり、鬱蒼(うっそう)とした樹木が道路を おおいます。まるで林道を登って行くようです。 |
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| 端正な石垣とベコニア |
| tannseina その道路をよりどころに、 それぞれ数軒の民家が点在する集落が、鹿児島県側の出水市芭蕉(ばしょう)地区と 熊本県側の水俣市招川内(まんぱ)地区。 |
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| 山峡の空を映して。一人農作業 |
| ひっそりとした 山あいの辺境の地ですが、田植えの時季になると、綺麗に石積みされた 棚田に満杯の水が湛(たた)えられます。 |
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| 整然と植えられた田は美しい |
| 村の風景が よみがえり、ここでも丁寧に暮らす生活がきちんと 営まれていることを再確認させられます。 |
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| 夫婦二人して |
| 村に残った年寄だけでの 田植は難儀だというので、この時季になると家族や親類縁者が 帰省して一斉の田植えとなるのでしょう。 |
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| 水を満杯に湛えて |
| 腰を曲げての田植えは、 慣れない人たちにはきつい仕事でしょうが、田植えの終わった田は 稲が整然と植えられていて美しいです。 |
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| 畦に咲く花 |
| 実は、ここの芭蕉地区の 棚田は、12年前の2003年9月、一本の柿の木を中心に扇形や弓なりの形の田んぼが 放射状に配置されている風景を撮りに来ていたのです。 |
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| 生活の温もりが・・・ |
| 今回、田植えのこの時期にここを 再度訪ねたのは、水を張った代田のその風景はどんななんだろうと、 ずっと気にかかっていたからでした。 |
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| 織りなす曲線が美しい |
| ところが、その目当ての棚田の 風景は確認できませんでした。たまたま通りかかった人にたずねてみると、 田んぼが崩れて今は耕作していないとのことでした。 |
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| 矢筈(やはず)峠。これより熊本県 |
| 県境を越える峠は矢筈(やはず)峠。 矢筈とはもともとは、弓の弦(つる)を受けるために矢の尾部をV形に加工した部分のこと。 地形がそれに似ていることに由来するのでしょうか。 |
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| 峠を下ると水俣市招川内(まんば)地区 |
| 峠を熊本県側へ下ると、 水俣市の招川内(まんば)地区。とても”まんば”とは読めません。県境を越えて ところ変われば、家の雰囲気もちょっと変わってきます。 |
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| 山の中腹の山あいに開かれた棚田 |
| 山に迫った田んぼを 迫田(さこだ)といいます。山の湧き水を使って作るので、 迫田の米は美味しいといわれます。 |
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| 水の微妙な落とし加減が重要 |
| 水田の水の取り入れ口を 水口(みなくち)といいます(写真上)。水の微妙な落とし加減が肝要。 毎日、朝晩の監視が必要となります。 |
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| 山の峰を映して |
| 加えて、 山あいの田んぼでの耕作は、出没する獣類の 被害対策が必要です。 |
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| 石垣が印象的 |
| どこにいっても 棚田は石積みの石垣が美しい。棚田を開墾した先人の 努力と丁寧さが偲ばれます。 |
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| 田んぼと共に・・・ |
| 水俣市の市街地より 山側へ約9km奥まったところにある湯の鶴温泉の民家は 棚田のたもとに佇んでいます(写真下)。 |
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| 棚田のたもとに佇む民家 |
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