♪Prologue
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石垣群の里・大当(おおとう)〜鹿児島県南さつま市
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薩摩半島の南端のそのまた最西端の人口3,800人の町、笠沙(かささ)町。紺碧の海と美しいリアス式海岸は、格好の釣り場になっていて太公望には名の通ったところです。加世田(かせだ)から海岸に沿って国道を南下し、笠沙町に入ると人家のまばらな海岸線が続きます。と思っていると、なだらかなカーブを登りきった目前に突然、100戸を越える民家が段々状の配置で密集している一集落が目に入ります。笠沙町大当(おおとう)地区です。集落の入口に、『100万個の自然石積 石垣群の里大当』とあります。山が海岸線まで迫って平地が少ない地形のため、人々は山裾(やますそ)の傾斜地に百万個といわれる自然の丸石を野面(のづら)積みして宅地を確保し集落を形成しました。延べ長さ1,250mの小路の両側も、敷地の境界も石垣です。集落がまるごと石垣の家並みは独特の景観を呈しています。                     (旅した日 2005年02月)

石垣群の里・大当
海碧(あお)く、自然豊かで家々の佇まいの素朴な笠沙路は、訪れる人々のこころを和やかにしてくれます。大当からさらに国道を進むと、東シナ海に突きでた野間岬に出ます。その沖では、くじらやイルカの群れに出会えるウォッチングが楽しめます。]
集落内の延べ1,250mの小路は、背後の野間岳から採掘された鉄平石を敷き詰めた石畳の道路だったそうですが、今は路面はアスファルトで舗装されています。
空き家になった家や廃屋、休耕のままになった畑が目につきます。『石垣が綺麗でしょう。でも、最近は、過疎と高齢化で、空き家も多くなり、荒れた畑も多いのですよ。』とは、道で出会ったお年寄りの言です。
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