♪秋の歌(チャイコフスキー)
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金松法然を訪ねて − 宮崎県えびの市
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昭和5年(1930年)9月17日、熊本県人吉からえびのを訪れた種田山頭火が、『こゝには熱い温泉がある、ゆつくり浸つてから、焼酎醸造元の店頭に腰かけて一杯を味ふ(藷焼酎である、このあたり、焼酎のみでなく、すべてが宮崎よりも鹿児島に近い)』と行乞記に書いているように、宮崎県えびの市は芋焼酎圏で、えびの市には、大変焼酎が好きだったお坊様を祭る金松法然(焼酎神社)という神社があります。焼酎をお供えして一事だけ願を立てれば叶えられる霊験あらたかな神社として人気だそうです。                  (旅した日 2011年10月)
       
       
金松法然(焼酎神社)
見上げるようにしてくぐる金松法然(焼酎神社)の鳥居 
金松法然は、『焼酎神社』とも、あるいは一事だけ願を立てれば叶えられ、一度に二つ以上の欲張りはいけないというので、『一事(ひとこっ)さん』とも呼ばれています。命日の9月23日(秋分の日)には秋の大祭が、また春分の日には春の大祭が開催され、賑わうそうです。
 
社務所があって、線香やそうそく、絵馬などが売られています 
参拝する人が後を絶たないということでしょう。社務所には、地元ボランティアの方でしょうか、2〜3人の方が詰めていて、お供えの線香やろうそくや絵馬、お守りなどが売られています。焼酎は持参するか、近くの店で買ってきます。
 
抜かりなく焼酎入ひょうたんを持たれた法然様の石像
法然様は死の直前に、『私が死んだら焼酎を供えて一つの願いを立てろ、必ずかなえてやる、一度に二つ以上の願いはかなわんぞ、欲張りはいかんぞ』と遺言され、目を閉じられたと伝えられています。 その後法然様は金松法然又は焼酎法然ともいわれて今でもみんながその徳を慕いています。昭和五十四年五月八日  えびの市栗下区
 
下記のような由来書きがありました。
 金松法然様の伝説
法然様はどこからこられた方か知る人はいないがいつのまにか栗下区に住みつかれた坊様であるそうです。この坊様は大変な焼酎好きで『ほうのきく』霊験あらたかな坊様で村人の苦難や危機を救うて下さいましたが安政6年9月23日往生されました。区民はその徳を慕いてその霊位を金松墓地(現在地)に安置されたそうです。 
遺言通り毎日焼酎がお供えされています 
線香、ろうそくも供えられ、絵馬なども奉納されいます。
二人、三人と、参拝客がひっきりなしでした。法然さんはよく考えましたね。どうも、”一事だけ願を立てれば叶えてやる、一度に二つ以上の欲張りはいけない”というのがミソのようです。一事だと願掛にも集中できるし、別の願い事ができればその都度参拝に出かけることになりますから。
神社のすぐ下にひろびろとした駐車場があり、参拝に来るのに便利です
           
           
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