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旅行記 ・伊勢神宮 − 三重県伊勢市  2013.07.13
とようけだいじんぐう  げぐう
豊受大神宮(外宮)
外宮の第二鳥居
伊勢神宮(いせじんぐう) 伊勢神宮は、三重県伊勢市にある神社で、内宮や外宮など125社の総称。神社本庁の本宗(ほんそう)とされ、正式名称は地名の付かない『神宮』(じんぐう)です。他の神宮と区別するため『伊勢の神宮』と呼ぶこともあり、親しみを込めて『お伊勢さん』などともいわれます。神階が授与されたことのない神社の一社で、古代においては宇佐神宮、中世においては石清水八幡宮と共に、二所宗廟の1つとされました。
外宮正宮へ(神楽殿の前あたり)
明治時代から戦前までの近代社格制度においては社格の対象外とされました。天照坐皇大御神(天照大御神)を祀る皇大神宮と、衣食住の守り神である豊受大御神を祀る豊受大神宮の二つの正宮があり、一般に皇大神宮は内宮(ないくう)、豊受大神宮は外宮(げくう)と呼ばれる。内宮と外宮は離れているため、観光で内宮のみ参拝の人が多いが、まず外宮を参拝してから内宮に参拝するのが正しいとされています。
外宮神楽殿(かぐらでん)
豊受大神宮(外宮) 伊勢市の市街地、JR・近鉄伊勢市駅から神宮参道を通って5分ほど歩いた所に鎮座し、皇大神宮(内宮)とともに正宮を構成しています。主祭神の豊受大御神 (とようけのおおみかみ)は食物・穀物を司る神で、このことより、衣食住、ひろく産業の守護神としてあがめられています。内宮と同じく、正宮と呼ばれるように、建物や祭りはほとんど内宮と同様ですが、両宮は決して並列されるものではなく、あくまで内宮が神宮の中心です。
外宮正宮前
『豊受大御神』はお米をはじめ衣食住の恵みをお与えくださる産業の守護神です。皇大神宮(内宮)ご鎮座より遅れること481年、雄略天皇の御代、丹波国(たんばのくに、現在の京都府北部)から天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお食事をつかさどる御饌都神(みけつかみ)としてお迎えられました。御垣内(みかけうち)の御饌殿(みけでん)では、毎日朝夕の二度 天照大御神に神饌をたてまつるお祭りがご鎮座以来一日も絶えることなく行われています(現地案内板を参考)。
外宮正宮(奥に新しい社殿が見えます)
外宮正宮 唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)といわれる、建築様式の正殿は、ほぼ内宮の正宮と規模やつくりはかわりませんが、鰹木(かつおぎ、屋根の上に棟に直角になるように何本か平行して並べた部材)が内宮より1本少なく、千木(ちぎ、屋根の両端で交叉させた部材)が外削(先端が垂直に切られている)になっています。
外宮正宮
外宮神楽殿(かぐらでん)  第二鳥居の向こう、右側にある入母屋造の建物が外宮神楽殿。御神札授与所もあり、参拝者の申し出により、神恩感謝や祈願の御神楽の奉奏、御饌(みけ)を奉奠(ほうてん)しての御祈祷や献金、豊受大神宮の御神札・御守・暦・御神号軸などの授与が取り扱われています。
亀石と呼ばれる橋を渡って正宮から風宮、土宮へ
風宮(かぜのみや) 風宮は外宮正宮南方の檜尾山(ひのきおやま)の麓に位置する外宮の別宮です。祭神は、風雨を司る神とされる級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)で、本来は農耕に適した風雨をもたらす神でした、元寇以降は日本の国難に際して日本を救う祈願の対象となりました。
風宮(かぜのみや)
土宮(つちのみや) 土宮も外宮正宮南方の檜尾山の麓にある外宮の別宮です。祭神の大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)は、古くから山田原(やまだのはら、外宮が鎮座する一帯)の鎮守の神としてまつられ、外宮建造後は宮域(きゅういき)の地主の神としてまつられています。
土宮(つちのみや)
せんぐう館 2012年(平成24年)に開館した式年遷宮に関する資料館。外宮境内、勾玉池のほとりに建ち、外宮正殿や外宮宮域の模型などの展示やシアターや映像資料も備えています。館内には休憩舎や奉納舞台も備えられており、開館以来、1日平均2000人の入館者がいるそうです。
せんぐう館と勾玉(まがたま)
いすずがわ
五十鈴川
五十鈴川沿いを歩いて
五十鈴川(いすずがわ) 五十鈴川(いすずがわ)は、三重県伊勢市を流れる宮川水系の一級河川。伊勢市南部に源を発し北流。伊勢市街を流れ、伊勢湾に注ぐ。倭姫命(やまとひめのみこと)が御裳のすその汚れを濯いだという伝説があり、御裳濯川(みもすそがわ)の異名を持つ。古くから清流とされ、和歌にも多く歌われた。
五十鈴川と新橋
五十鈴川は、神路山を源流とし、支流島路川と合流、皇大神宮(内宮)の西端を流れており、『御手洗場』(みたらしば)が作られています。この御手洗場では、かつては手洗いだけではなく、口濯ぎまで行われたといわれます。現在でも伊勢神宮の公式ウェブサイトには、”天気のいい日は五十鈴川『御手洗場』で、口と手を清めることをお勧めします。”とあります。
五十鈴川に架かる新橋
おかげ横丁
新橋を渡り切った正面一帯が『おかげ横丁』
おかげ横町 内宮門前町(おはらい町)の一角にある、お蔭参り(お伊勢参り)で賑わった江戸時代末期から明治時代初期の門前町の町並みを再現した観光地で、1993年(平成5年)に完成しました(運営は伊勢名物赤福餅を生産・販売する株式会社赤福の子会社である有限会社伊勢福が行う)。
『おかげ横丁』の案内板
伊勢特有の町並みである妻入の建物や伊勢河崎の蔵、桑名の洋館などを忠実に再現、あるいは移築した28の建造物群が建ち並び、伊勢志摩ならではの食べ物やおみやげものが売られています。『おはらい町』との間に門などの仕切りがないため、両者が混同されがちです。
太鼓櫓
おはらい町通り(旧参宮道)
おはらい町通りを通って内宮へ
おはらい町通り(旧参宮道) 伊勢神宮皇大神宮(内宮)前で栄えたおはらい町。そのおはらい町中を宇治橋から五十鈴川に沿って続くおよそ800mの美しい石畳の通りが『おはらい町通り』(旧参宮道)で、お伊勢さん特有の切妻・入母屋・妻入り様式の町並みが軒を連ねています。
いかにも夏のお伊勢参りという雰囲気
これらの建物の多くは、1970年代以降に民間主導で進められたまちづくりの結果、景観維持を目的に整備されたもので、お伊勢さんらしいレトロな雰囲気を味わうことができます。沿道には伊勢うどんや手こね寿司などの郷土料理を供する飲食店、真珠や伊勢茶などを販売する土産物店が軒を連ねています。
五十鈴川へおりる路地(世古)から見上げたおはらい町通り
こうたいじんぐう ないぐう
皇大神宮(内宮)
宇治橋と鳥居
皇大神宮(内宮) 『皇大神宮』(こうたいじんぐう)は通称『内宮』といわれ、神路山・島路山を源とする五十鈴川の川上に鎮座しています。ご祭神は、我が国で最も貴く、国家の最高神とされている『天照大御神』(あまてらおおみかみ)。五十鈴川の清流にかかる宇治橋を渡って進むとは参道は深い森につつまれ、静かで神々しい雰囲気が伝わってきます。
宇治橋を渡って正宮へ
宇治橋と鳥居 内宮への入口、五十鈴川にかかる宇治橋は、日常の世界から神聖な世界へのかけ橋といわれています。宇治橋は20年毎に、かけ替えられます。全長101.8m、巾8.421mで、欄干の上に16基の擬宝珠(ぎぼし)を据えた純日本風反(そ)り橋で檜(ひのき)で作られていますが、橋脚の部分は欅(けやき)を使用します。
内宮第三鳥居
宇治橋の外と内に高さ7.44mの大鳥居が立っていますが、内側の鳥居は、内宮の旧正殿の棟持柱が用いられ、外側の鳥居は外宮のものがあてられます。さらに20年たつと、内側の鳥居は鈴鹿峠のふもとの『関の追分』、外側の鳥居は桑名の『七里の渡』の鳥居となります。ともに正殿の棟持柱となって以来、60年のお勤めを果たすわけです。
さらに神々しい雰囲気へ
式年遷宮 遷宮(せんぐう)とは、神社の正殿を造営・修理する際や、 正殿を新たに建てた場合に、御神体を遷すことです。式年とは定められた年という意味で、 伊勢神宮では20年に一度行われます。第1回の式年遷宮が内宮で行われたのは、持統天皇4年(690)のことです。 それから1300年にわたって続けられてきました。
パワースポットの一つ、巨大杉
昭和48年に第60回、平成5年に第61回が行われており、 今年(平成25年)に第62回が行われます。式年遷宮において最も重要とされる『遷御(せんぎょ)の儀』は内宮が10月2日に、外宮は同5日に、いずれも午8時から営まれることがすでに発表されています。遷宮によって、2000年昔と変わらない姿を今も拝することができるわけです。
神域にそびえ立つ神宮杉
『遷御の儀』は、ご神体を旧御正宮から新しい御正宮に移す儀式のことですから、その日は沢山の人出が予想されますが、それまでの間の伊勢神宮は、内宮および外宮において新旧両方の社殿を見ることができる貴重な期間なわけです。したがって、今回訪ねた7月13日は連休の初日ということもあって大勢の人出で賑わっていました。
遷宮を待つ新しい正宮社殿
正宮 垂仁天皇26年にご鎮座されてから2000年。4重の御垣に囲まれた一番奥にある正殿に、天照大御神が鎮座さています。唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)と名付けられる建築様式の正殿をはじめ付属の殿舎ならびに御垣は、20年に1度、式年遷宮の大祭を行って建て替えられてきました。
内宮正宮に集まった沢山の参拝者
伊勢湾の風景 
伊勢志摩スカイライからの風景
伊勢志摩の最高峰「朝熊山」を縦走して伊勢と鳥羽間を結ぶ16.3kmの“天空のドライブウェイ”が『伊勢志摩スカイライン』。山頂展望台からは、伊勢志摩の全景や伊勢湾に浮かぶ島々が展望できます。山頂付近には、伊勢神宮の鬼門を守る名刹『金剛證寺』があります。通行料金は、軽・普通車で1220円。
二見浦
夫婦岩
二見浦(ふたみがうら)は、三重県伊勢市二見町の今一色から立石崎に至る海岸。伊勢湾に注ぐ五十鈴川の河口に形成された三角州状の地帯で、伊勢志摩国立公園に属し、国の名勝に指定され、日本の渚百選にも選ばれています。立石崎の二見興玉神社内にある夫婦岩が全国的に有名です。
【参考サイト】
(1)Wikipediaの『伊勢神宮』、『おかげ横丁』、『おはらい町』の各ページ
(2)伊勢神宮公式サイト
(3)伊勢市観光協会/おはらい町・おかげ横丁
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